工務店のホームページ費用は、公開されている相場ではフリーランスに頼んで10万〜50万円、中小規模の制作会社で30万〜100万円、大手で100万円以上です[8](ロリポップ!の解説・2026年4月23日更新)。工務店・建築会社向けと明記した公開料金には、施工事例の専用の投稿画面を含む7項目のサイト構成で49,000円(税抜・出品記念価格・2026年10月29日確認)の例があります[11]。小さな定型のサイトの例で、入力欄や絞り込みを作り込む費用は含みません。金額の差は、ページの枚数より、引き渡しのたびに施工事例を自社で足していける仕組みを、最初の制作でどこまで作るかで出ます。事例の入力欄(延床面積・工期・性能・費用の幅など)と一覧の絞り込みを最初に作っておけば、公開後に制作会社へ1件ずつ登録を頼む費用がかかりません。見積もりでは、事例の入力のしかた、写真の扱い、問い合わせの計測、作り直しのときのURLの引き継ぎ(301リダイレクト)が含まれるかを確かめます。一般的な相場の表はホームページ制作の費用相場は?にまとめています。
工務店のホームページ費用は、何で決まる?
工務店のホームページ費用は、施工事例を公開後に自社で足せる仕組みをどこまで作るかと、誰がその仕組みを回すかで大きく変わります。会社案内や家づくりの考え方のページは、一度作れば年に数回の手直しで足ります。一方、施工事例は引き渡しのたびに1件ずつ増えていくページです。
飲食店や士業のサイトは、メニューや料金をときどき直すだけで回ります。工務店のサイトは違い、事例の更新が止まると「最近は建てていないのか」と受け取られます。そのため、見積もりの金額を比べる前に、費用を次の3つの層に分けて考えます。
工務店のホームページ費用の3つの層
費用の分け方1段目の「最初の制作」は、どの業種のサイトにもある費用です。ページの数、文章を誰が書くか、写真を撮り直すかで金額が動きます。ここの相場は業種によらない部分が多いため、ホームページ制作の費用相場の表を見てください。
2段目の「施工事例の仕組み」が、工務店のサイトならではの費用です。事例を自由な文章と写真で貼るだけの作りなら、ここにはほとんど費用がかかりません。その代わり、担当者ごとに書く項目がばらばらになり、事例どうしを比べられなくなります。項目ごとの入力欄、一覧の絞り込み、写真の自動縮小まで作ると、最初の費用は増えます。ただし公開後は、自社で1件ずつ足せるようになります。
3段目の「公開後の運用」は、毎月の保守、計測、竣工写真の撮影などです。保守の範囲の確かめ方はホームページの維持費はいくら?で扱っています。工務店では撮影の費用が毎年の件数に比例して積み上がるため、自社で撮るのか、要所だけ頼むのかを最初に決めておきます。
3つの層を合わせて比べるときは、最初の見積もりの金額ではなく、3年分の合計で並べます。1段目の費用は最初に一度かかるだけですが、2段目を作り込まないと、3段目に「事例の登録の代行」という毎月の費用が加わるからです。年に10件引き渡す工務店なら、3年で30件の事例を登録することになります。その30件を誰が、どの費用で登録するのかまで含めて比べると、最初の見積もりの高い・安いとは違う順番になることがあります。
3つの層は、決める人と決める時期も違います。見積もりを取る前に、社内で次の表の右の2列を埋めておくと、依頼先との打ち合わせが短くなります。
| 層 | 先に決めること | 決める人の例 | 決める時期 |
|---|---|---|---|
| 最初の制作 | ページの数、文章を誰が書くか、写真を撮り直すか | 代表・営業の責任者 | 見積もりの前 |
| 施工事例の仕組み | 1件に載せる項目、一覧で絞り込む項目、費用を載せるか | 設計・営業の担当者 | 見積もりの前(項目の表を渡す) |
| 公開後の運用 | 誰が事例を登録するか、撮影を頼むか、計測を誰が見るか | 事務・広報の担当者 | 契約の前 |
とくに2段目は、依頼先に任せると「よくある項目」で作られがちです。性能を前に出したい工務店、自然素材や意匠を前に出したい工務店、価格の分かりやすさを前に出したい工務店では、事例の冒頭に置く項目が違います。自社がどの順で家を選んでもらいたいかを、項目の並びで先に決めておきます。
施工事例の仕組みは、AI 検索で工務店を探す人への備えにもなります。ChatGPT や Google の AI モードに「〇〇市で平屋が得意な工務店」「二世帯住宅を建てた事例が多い工務店」と聞く人は、家の種類と地域の組み合わせで探しています。Google は、AI による概要や AI モードに出るための特別な作業は要らず、通常の検索と同じくインデックスに登録され、スニペットを出せることが条件だとしています[3]。そのうえで、ページの文字として家の種類・地域・広さが書かれた事例が多いほど、こうした問いに合うページが自社のサイトの中に増えます。会社の住所や電話番号は、ローカルビジネスの構造化データでも示せます[4]。
工務店のサイトは、実際にどう作られている?
暖簾AIが2026年10月に工務店のサイト146件のトップページを機械的に調べたところ、143件(97.9%)が WordPress で作られ、112件(76.7%)に「施工事例」「事例」「実績」の文字がありました。調べたのはトップページだけで、下層のページの中身や事例の質までは見ていません。
| 項目 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| WordPress で作られている | 143件 | 97.9% |
| 問い合わせフォームかそのページへのリンク | 138件 | 94.5% |
| 「施工事例」「事例」「実績」の文字 | 112件 | 76.7% |
| Instagram へのリンク | 110件 | 75.3% |
| GA4 の ID か GTM のどちらかがある | 92件 | 63.0% |
| 電話番号をタップで発信できるリンク | 86件 | 58.9% |
| 「料金」「費用」「価格」などの文字 | 40件 | 27.4% |
| UA の番号だけで、GTM も無い | 23件 | 15.8% |
| 構造化データに LocalBusiness 系の型 | 7件 | 4.8% |
| 「〇円」の金額の表記 | 2件 | 1.4% |
この数から、2つのことが読み取れます。1つめは、工務店のサイトの土台は、ほぼ WordPress にそろっていることです。施工事例の入力欄や一覧の絞り込みは、WordPress の機能やプラグインで作れることが多く、依頼先を選ぶときに特殊な仕組みを求める必要はあまりありません。費用の差は、仕組みそのものより、どこまで作り込み、どこまで教えてくれるかで出ます。
2つめは、作ったあとの計測や更新が手薄になりやすいことです。GA4 の測定 ID か、Google タグマネージャー(GTM)のどちらかがあったのは92件(63.0%)でした。内訳は GA4 の ID が51件、GTM が59件です。GTM の中で GA4 を入れているかは、外から見えません。古いアナリティクス(UA)の番号だけがあり、GTM も無かったのは23件(15.8%)でした。UA は今は計測に使えないため、この23件は問い合わせがどの事例から来たかを数えられていないおそれがあります。UA のタグが残っているかの確かめ方はUAタグの確かめ方と消し方にあります。
トップに書かれた年の表記があった126件のうち、いちばん新しい年が2023年以前だったのは17件(13.5%)でした。新着情報や事例の日付が数年前で止まっているサイトです。構造化データに LocalBusiness 系の型があったのは7件(4.8%)にとどまり、トップに「〇円」の金額の表記があったのは2件(1.4%)でした。「料金」「費用」「報酬」「価格」のいずれかの文字があったのは40件(27.4%)で、費用の話をトップで扱う工務店は一部にとどまります。施工事例の費用の欄は、読み手が予算に合うかを判断する数少ない手がかりになります。電話番号をタップで発信できるリンク(tel:)があったのは86件(58.9%)でした。スマートフォンで事例を見た人が、その場で電話をかけられる作りは、まだ6割ほどです。電話のタップを数える設定は、後の見積もりの節で扱います。業種ごとの違いは業種で何が違う?中小事業者のサイトの実測にまとめています。
Instagram へのリンクは110件(75.3%)のトップページにありました。施工事例の写真を Instagram に先に載せ、サイトの事例の更新が後回しになっている工務店もあると考えられますが、この点は実測からは分かりません。自社のサイトが同じ状態かどうかは、次の方法で確かめられます。
| 確かめること | 確かめ方 | 当てはまったら |
|---|---|---|
| 最後に事例を足した日 | 事例の一覧の先頭の日付を見る | 引き渡しの件数と比べ、抜けている事例を書き出す |
| GA4 のタグがあるか | GA4 の管理画面で、直近のデータが入っているかを見る | 入っていなければ、タグの設置と問い合わせの計測を頼む |
| 古い UA のタグが残っていないか | ページのソースで「UA-」で始まる番号を探す | UA だけで GTM も無い場合は、GA4 の設置を頼み、UA の番号は消す |
| 構造化データがあるか | ページのソースで「LocalBusiness」や「HomeAndConstructionBusiness」を探す | 無ければ会社の住所・電話・営業時間の分を足す |
| 事例に数字が文字で書かれているか | 事例のページで延床面積や工期を選んでコピーできるかを試す | 写真の中の文字なら、本文に書き直す |
工務店のサイトの費用は、どこで膨らみ、どこで抑えられる?
工務店のサイトの費用は、撮影と施工事例の作り込みで膨らみやすく、会社案内の装飾や使わない機能を減らすと抑えられます。3つの層ごとに、公開されている金額の幅と、何で増えるかを並べると次のとおりです(2026年10月29日確認)。
| 層 | 金額の幅(出典) | 何で増えるか |
|---|---|---|
| 最初の制作 | フリーランス 10万〜50万円、中小規模の制作会社 30万〜100万円、大手 100万円以上[8]。原稿を頼むと1ページあたり数万円[8] | ページの数、オリジナルのデザインか、原稿と写真を誰が用意するか |
| 施工事例の仕組み | 小規模な定型の例:施工事例の専用の投稿画面を含む7項目のサイト構成で 49,000円(税抜・出品記念価格・2026年10月29日確認)[11]、業種を限らない簡易テンプレートで施工事例を自分で追加・編集できる形の初期 38,500円(税込)[10]。どちらも入力欄や絞り込みを作り込む費用は含まない | 入力欄の項目数、一覧の絞り込み、写真の自動縮小、過去の事例の移し替え |
| 公開後の運用 | 一般的な管理プランで月5,000円〜2万円、コンテンツの更新で月5,000円〜1万円[9](2024年8月時点の整理)。簡易テンプレートの保守の例は月9,900円(税込)[10]。竣工写真は3万〜10万円くらいが目安で、一般住宅なら数万円程度[12] | 事例の登録を代行に頼むか、撮影の件数、計測の報告書を付けるか |
施工事例の仕組みの行は、公開されている料金の例が小規模な定型の物に限られます。入力欄や絞り込みを作り込む費用は、見積もりで分けて書いてもらって確かめます。事例の登録を代行に頼む場合の1件あたりの公開された相場は、確かめられませんでした。見積もりで1件の単価を聞きます。ページを足すときの単価を示した例には、1ページあたり2万円の追加料金があります[11]。
次の表は、作る物ごとに費用が膨らむ理由と抑え方を並べた物です。
| 作る物 | 費用が膨らむ理由 | 公開後に自社で続けられるか | 抑え方 |
|---|---|---|---|
| トップ・会社案内・家づくりの考え方 | 撮影・文章・デザインの作り込み | 年に数回の手直しで足りる | 文章の下書きを自社で用意する |
| 施工事例の入力の型と一覧 | 入力欄・絞り込み・一覧の表示の作り込み | 作り込むほど自社で足しやすい | 削らない。項目の数を絞る |
| 施工事例の初期の登録 | 過去の事例の写真の選別・文章の作成 | 最初の数件だけ頼み、残りは自社で | 最初は5件前後に絞る |
| 見学会・相談会のページと予約フォーム | 予約枠・自動返信・通知の設定 | 型があれば毎回自社で作れる | 型を1つ作り、毎回複製する |
| 竣工写真の撮影 | 1件ごとにかかる | 自社で撮るか、要所だけ頼む | 外観と LDK だけを頼む |
| 計測と保守 | GA4・Search Console の設定、更新・バックアップ | 月々の費用。範囲を契約で確かめる | 報告書の作成を外し、設定だけ頼む |
抑えてはいけないのは、表の2行目の施工事例の入力の型です。理由は、最初の節の「3年分の合計で並べる」比べ方のとおりです。
逆に、見積もりが高い場合にも確かめることがあります。高い理由が、施工事例の仕組みの作り込みなのか、トップの動きや装飾なのかで、公開後の価値が違います。トップの動きは公開した日から変わりませんが、事例の仕組みは使うほど事例が増えます。同じ金額をかけるなら、どちらに多く配分されているかを内訳で見ます。
見積書では、施工事例の仕組みが「制作一式」の中に埋もれていることがよくあります。次の図のように、一式の中身を分けて書いてもらいます。
架空の見積例:「制作一式」の中身を分ける
見積書の読み方金額は入れていません。「一式」の中に、施工事例の仕組みと初期登録の件数が入っているかを書面で確かめます。
一式の中身を分けると、依頼先ごとの差が見えてきます。A社は入力欄を10項目作り、B社は自由な投稿画面のまま、という違いは、合計の金額だけを見ても分かりません。依頼の前の準備は制作を頼む前に準備するものも参考にしてください。
公開の前後で見積もりが膨らむのは、次のような場合が多いとされる所です。どれも、最初の見積もりで「何が含まれ、何が別料金か」を書面にしておけば防げます。
- 事例の初期登録の件数が足りない:見積もりでは5件までだったが、過去の事例を30件移したくなった。1件あたりの登録の費用を先に聞いておく。
- 写真の加工が別料金:撮りためた写真の明るさや傾きの補正が、1枚ごとの追加になった。補正の範囲を先に決める。
- 入力欄を後から足す:公開後に「性能の欄が欲しい」となり、作り直しの費用がかかった。項目の表を最初に渡す。
- 修正の回数が多い:デザインの確認が何度も往復した。修正の回数と、回数を超えたときの費用を確かめる。
- 見学会の予約の仕組みを後から足す:予約枠や自動返信が別の見積もりになった。最初から見学会のページの型を含める。
撮影の費用は、工務店のサイトで毎年かかり続ける数少ない費用です。Google は、高画質な画像はユーザーの関心を引き、検索結果のサムネイルでも目立つ一方、画像はページの読み込みの速さを大きく左右するとしています[2]。竣工写真をすべてプロに頼むか、自社で撮るかは、次のように分けて考えると決めやすくなります。外観と LDK のように事例の顔になる写真はプロに頼み、水回りや収納の細かい写真は担当者が撮る、という分け方です。自社で撮る写真の大きさがまちまちでも、写真の自動縮小の作りがあれば、ページが重くなりすぎずに済みます。表示の速さの目安は表示速度の目安にあります。
施工事例を自社で増やし続けるには、どんな作りが要る?
施工事例を自社で増やし続けるには、担当者が引き渡しのあと短い時間で1件を登録できる入力欄と、写真の自動縮小、絞り込める一覧の3つが要ります。この3つを制作の段階で作っておくと、事例の登録が特定の人の手作業に頼らなくなります。
入力欄は、読み手が施工事例で知りたい順に並べます。読み手が知りたいのは、自分と似た家族が、どんな要望を出し、どのくらいの広さ・期間・費用で、どんな家になったかです。次の表は、入力欄の項目と、入力の形、ページでの見え方の組み合わせです。
施工事例の作り:自由な投稿と入力欄の違い
前と後「〇〇市 K様邸 自然素材の家」と写真20枚広さ・工期・費用が分からない
- 家族と要望夫婦+子ども2人・家事の動線
- 家の種類平屋
- 延床面積30坪(99.1m²)
- 工期着工〜引き渡し 約4か月
- 性能と根拠等級と、評価書の有無
- 費用の幅幅と、含む物
架空の説明例です。実在の家・費用ではありません。
| 入力欄 | 入力の形 | ページでの見え方 | 一覧の絞り込みに使うか |
|---|---|---|---|
| 家族構成と最初の要望 | 短い文章(3行まで) | 事例の冒頭に表示 | 使わない |
| 所在地 | 市まで(選択肢) | 「〇〇市」と表示 | 使う(地域で探す人向け) |
| 家の種類 | 平屋・2階建て・二世帯など(選択肢) | 見出しの横に表示 | 使う |
| 延床面積 | 数字(m²)。坪は自動で計算 | 「32坪(105.8m²)」と表示 | 使う(広さの幅) |
| 工期 | 数字(か月) | 「着工〜引き渡し 約4か月」 | 使わない |
| 性能の等級と根拠 | 等級+「評価書あり/自社計算」の選択 | 「耐震等級3(評価書あり)」 | 使う(性能で探す人向け) |
| 費用の幅 | 幅の選択肢+含む物の選択 | 「2,800万〜3,000万円台(建物本体)」 | 使う |
| 工夫した点・見送った点 | 文章 | 本文 | 使わない |
| 施主の言葉 | 文章+掲載の了承の有無 | 了承ありのときだけ表示 | 使わない |
空欄の項目は表示されない作りにしておきます。費用を載せない事例、性能の評価書がない事例があっても、ページに「—」が並ばずに済みます。1件に書く項目の詳しい中身と、書けない言葉は工務店の施工事例は1件にどこまで書く?で扱っています。
性能の欄に「評価書あり/自社計算」の選択を付けるのには理由があります。景品表示法は、商品やサービスの内容について実際のものより著しく優良であると示す表示(優良誤認表示)を禁じています[5]。消費者庁は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができ、提出できない場合などは、措置命令の手続きでは優良誤認表示とみなされるとしています[5]。わざとでなく誤って表示した場合も対象とされています[5]。入力欄の段階で根拠を選ばせておくと、担当者が「耐震等級3相当」とだけ書いて根拠が分からなくなる事態を防げます。費用の欄も同じで、「建物本体のみ」「外構を含む」などの選択を付けておくと、読み手が他社の金額と取り違えにくくなります。
写真については、Google の画像検索のベストプラクティスが参考になります。画像を CSS の背景ではなく img 要素で置くこと、画像の周りに関連するテキストを置くこと、内容を表すファイル名や alt 属性を付けること、画像の最適化で読み込みの速さと画質の釣り合いを取ることが挙げられています[2]。施工事例のページは写真が中心なので、写真ごとに一言の説明の欄を作り、その文を alt にも使う作りにしておくと、担当者が意識しなくても守られます。代替テキストの書き方は画像のalt属性の書き方にあります。
画像の作りについて、Google の説明にはほかにも工務店のサイトに関係する点があります。レスポンシブ画像(srcset や picture)を使う場合も、一部のクローラーは対応していないため、src 属性で代わりの画像の URL を必ず指定するとされています[2]。使える形式として BMP・GIF・JPEG・PNG・WebP・SVG・AVIF が挙げられ、拡張子は実際の形式と合わせるとされています[2]。また、同じ画像を複数のページで使うときは同じ URL を使うと、キャッシュを再利用でき、クロールの負荷を減らせるとされています[2]。
工務店のサイトでは、1枚の外観写真を、事例のページ・一覧・見学会のページ・トップの3〜4か所で使うことがよくあります。場所ごとに写真を上げ直すと、同じ写真が別の URL で何枚も残ります。写真は1回だけ上げ、各ページから同じ写真を呼び出す作りにしておくと、管理も軽くなります。ページを代表する画像は、og:image などで指定できるとされています[2]。事例のページでは、外観か LDK の写真を代表の画像にしておくと、SNS で共有されたときにも何の家か伝わります。
Google は、AI による概要や AI モードに出るための追加の要件はないとしたうえで、重要な情報はテキストで示すこと、構造化データをページに表示されているテキストと一致させることを勧めています[3]。延床面積や工期を写真の中の文字だけで示す作りは避け、入力欄の値がそのままページの文字として出るようにします。
事例の URL も、入力の型の一部として決めておきます。Google の URL 構造の説明では、長い ID 番号ではなく意味のある単語を使うこと、単語の区切りにはハイフンを使うこと、不要なパラメータを減らすことが推奨されています[6]。「/works/hiraya-30tsubo-xxshi/」のように、家の種類や地域が分かる形にしておくと、作り直しのときにも対応させやすくなります。一方で、絞り込みの組み合わせごとに URL が増えると、似た内容のページが大量にできるとも書かれています[6]。一覧の絞り込みは、検索に出す URL と出さない URL を制作会社と決めておきます。
決め方の例を挙げます。「平屋の事例」「二世帯住宅の事例」のように、家の種類1つで絞った一覧は、それだけで探す人がいるため、検索に出すページとして題と説明文を付けます。「平屋×30坪台×〇〇市」のように3つ以上を組み合わせた一覧は、似たページが増えるだけなので、検索に出さない扱いにします。どの組み合わせを出すかは、自社が受けたい家づくりの種類で決めます。地域で探す人向けのページの作り方は「地域名+業種」で検索に出るには?にあります。
事例のページの題(title)も、入力欄の値から組み立てる作りにしておくと、登録のたびに考えずに済みます。「〇〇市・平屋30坪・家事の動線を短くした家|(会社名)」のように、地域・家の種類・広さ・要望の順に並べます。題の付け方の目安はタイトルタグの付け方にあります。
登録の流れは、次の手順に落とし込めます。
- 引き渡しの前に施主の了承を取る
所在地の書き方・写真・費用・施主の言葉を、どこまで載せるかを書面で決めます。了承が取れない項目は空欄のままにします。 - 写真を選ぶ
外観2枚・LDK 3〜4枚・水回り2枚・工夫した場所2〜3枚の10枚前後に絞り、1枚ごとに一言の説明を書きます。 - 入力欄を埋める
延床面積・工期・家の種類・性能の等級と根拠・費用の幅を入れます。数字は文字で入れ、写真の中の文字に頼りません。 - 公開前に別の人が読む
施主が特定できる情報(表札・車のナンバー・番地)が写真や文章に残っていないかを、登録した人とは別の人が見ます。 - 公開して一覧と見学会につなぐ
同じ種類の事例や、その家で開いた見学会のページとリンクでつなぎます。
見学会を開いた家なら、見学会のページと事例のページをつなぐ欄も作っておきます。見学会のページの作り方は完成見学会に人を集める工務店のページにあります。
施主の情報の扱いも、入力欄の作りで支えられます。施主の言葉の欄に「掲載の了承の有無」を付け、了承がないときは表示しない作りにしておけば、了承を取り忘れた感想が公開される事故を防げます。所在地の欄を「市まで」の選択肢にしておくのも同じ考え方です。番地を入れる欄そのものを作らなければ、担当者がうっかり番地まで書くことはありません。入力欄の設計は、見た目のためだけでなく、載せてはいけない情報を載せないための仕組みでもあります。
工務店は、どこに作りを頼むと何が変わる?
工務店のサイトをどこに頼むかで変わるのは、金額よりも、施工事例の仕組みをどこまで作ってくれるかと、公開後に誰が登録を回すかです。依頼先は大きく4つに分かれます。それぞれ得意・不得意があり、どれが正解とは言えません。
| 依頼先 | 施工事例の仕組み | 公開後の登録 | 確かめること |
|---|---|---|---|
| 住宅業界に詳しい制作会社 | 事例の項目の型を持っていることが多い | 自社で登録、または代行の月額 | 型が自社の売り方に合うか。項目を変えられるか |
| 一般の制作会社 | 要望を伝えれば作れるが、伝えないと自由投稿のまま | 契約しだい | 入力欄を項目ごとに作ってもらえるか |
| 個人の制作者(フリーランス) | 人による。作り込みは相談しだい | 本人が対応できる範囲で | 不在のときの代わり。名義とデータの持ち出し |
| 自社で作る(作成サービス・WordPress) | 機能の範囲内で作る | 自社 | 入力欄と一覧の絞り込みが作れるか。持ち出せるか |
住宅業界に詳しい依頼先は、施工事例の項目の型を最初から持っていることが多く、話が早く進みます。ただ、その型が自社の売り方に合うとは限りません。性能を前に出す工務店と、デザインや素材を前に出す工務店では、事例の冒頭に置く項目が違います。型の項目を自社に合わせて変えられるかを聞きます。
一般の制作会社や個人の制作者に頼む場合は、施工事例の入力欄の表(前の節)をそのまま渡すと、見積もりの精度が上がります。何も伝えないと、WordPress の標準の投稿画面のまま納品されることがあります。
個人の制作者に頼む場合は、作り込みの相談に乗ってもらいやすい反面、本人が病気や廃業で対応できなくなったときの代わりが課題になります。管理画面の権限を工務店側にも持ち、入力欄の作り方を書いた資料を残してもらうと、ほかの人に引き継げます。自社で作る場合は、費用は抑えられますが、入力欄や絞り込みを作る手間と、写真の縮小などの技術的な設定を自社で負います。どちらの場合も、事例の文章と写真を一括で書き出せるかを、作り始める前に試しておきます。
自社で作る場合は、Wix・Studio・WordPress などのサービスによって、項目ごとの入力と一覧の絞り込みができる範囲が違います。違いはWix・Jimdo・Studio・ペライチとWordPressの比較にあります。どの依頼先でも、契約を終えたときに事例の文章と写真を持ち出せるか、ドメインとサーバーが誰の名義かは必ず確かめます。
同じ「ホームページ費用」の話でも、業種によって費用がかかる所は違います。税理士事務所なら料金表や顧問の範囲のページ、リフォーム会社なら価格の表示が中心になります(税理士事務所のホームページ費用の相場・リフォームの「〇〇円から」表示は違反?)。工務店は施工事例が中心で、だからこそ事例の仕組みに費用をかける意味があります。
施工事例の登録を誰が回すかで依頼の形を選ぶ
判断の分かれ道こんなとき登録する人がいる
入力欄を作り込む
最初の費用をかけ、公開後は自社で登録する
こんなとき登録する人がいない
登録の代行を契約
1件あたりの費用と、届けてから公開までの日数を決める
こんなとき写真の選別だけ苦手
一部だけ頼む
登録は自社、写真の選別と文章の手直しを外へ
こんなとき年に数件しか建てない
簡素な型で始める
項目を絞った入力欄で、作り込みは後から
どの形が正しいかは、年間の引き渡しの件数と社内の人手で変わります。
見積もりを複数の依頼先から取るときは、条件をそろえないと比べられません。次の順で進めると、金額の差の理由が見えます。
- 項目の表を作る
施工事例の入力欄の表と、ページの一覧(会社案内・考え方・見学会・問い合わせなど)を1枚にまとめます。 - 同じ表を全社に渡す
依頼先ごとに説明を変えると、見積もりの前提がずれます。初期登録する事例の件数も同じ数で伝えます。 - 内訳を3つに分けてもらう
ページの制作、施工事例の仕組み、事例の初期登録の3つに分けた見積もりを頼みます。 - 管理画面の見本を見る
入力欄と一覧の絞り込みが、実際にどんな画面で入力するのかを見せてもらいます。 - 公開後の費用を並べる
月々の保守、事例の登録の代行、撮影の費用を、3年分で並べて比べます。
工務店のサイトの見積もりで、何を確かめる?
工務店のサイトの見積もりでは、合計の金額より、施工事例の入力欄、写真の扱い、問い合わせの計測、URL の引き継ぎ、データの持ち出しが含まれているかを確かめます。含まれていない項目は、公開後に追加の費用がかかることが多い所です。
工務店のサイトの見積もり確認シート
依頼先への確認事項- 事例の仕組み1. 入力欄延床面積・工期・費用の幅などを項目ごとに入れられるか
- 事例の仕組み2. 一覧の絞り込み平屋・二世帯・広さ・費用の幅で絞れるか
- 事例の仕組み3. 写真大きな写真が自動で軽くなるか。説明と alt の欄があるか
- 事例の仕組み4. 登録の練習担当者が自分で1件を登録できるまで教えてもらえるか
- 見学会と計測5. 見学会のページ日時と予約枠を入れるだけで毎回作れるか
- 見学会と計測6. 計測GA4 でフォームの送信をキーイベントとして数えるか
- 見学会と計測7. 構造化データ会社の住所・電話・営業時間を LocalBusiness 系で出すか
- 引き継ぎ8. URL の引き継ぎ今の事例の URL を新しい URL へ 301 で転送するか
- 引き継ぎ9. データの持ち出し契約を終えたとき、事例の文章と写真を持ち出せるか
- 引き継ぎ10. 名義ドメイン・サーバー・WordPress の管理者は誰の名義か
答えが空いた欄が、依頼先にあらためて聞くことです。
10項目のうち、とくに答えが分かれやすいのは6・7・8です。
6の計測は、問い合わせや見学会の予約がどの事例から来たかを数えるための設定です。Google アナリティクスの説明では、キーイベントは、ビジネスの成果にとって特に重要なアクションを測定するイベントのことで、収集済みのイベントはどれでもキーイベントにできるとされています[7]。フォームの送信をキーイベントにしておけば、ランディングページのレポートで、どの事例から問い合わせが来たかを確かめられます[7]。設定の手順は問い合わせ数の計測方法にあります。
| 数える行動 | 工務店での意味 | キーイベントにするか |
|---|---|---|
| 問い合わせフォームの送信 | 家づくりの相談の申し込み | する |
| 見学会の予約フォームの送信 | 見学会への来場の予約 | する |
| 資料請求フォームの送信 | カタログや資料の請求 | する |
| 電話番号のタップ | スマートフォンからの電話 | する(実際に通話したかまでは分からない) |
| LINE や Instagram へのリンクのクリック | SNS での相談の入口 | 必要に応じて。成果と数を分けて見る |
見学会の予約と家づくりの相談は、同じ「問い合わせ」でも家づくりの段階が違います。キーイベントを分けておくと、どの事例が相談につながり、どの事例が見学会の予約につながったかを別々に見られます。
7の構造化データについて、Google のローカルビジネスの構造化データの説明では、必須は住所(address)と名前(name)で、推奨に営業時間・電話番号・URL などが挙げられています[4]。上の実測では、LocalBusiness 系の型を持つ工務店のトップページは 4.8% にとどまりました。書き方はLocalBusiness構造化データの書き方にあります。
8の URL の引き継ぎは、作り直しのときだけの話に見えますが、最初の制作の見積もりにも関わります。今の事例の URL を1件ずつ新しい URL に対応させる作業は、事例が多いほど手間がかかるからです。次の節で手順を説明します。
残りの項目も、工務店ならではの理由があります。
- 1〜3の事例の仕組み:入力欄・絞り込み・写真の自動縮小は、前の節の表をそのまま依頼先に渡して聞きます。「できます」だけでなく、管理画面の見本を見せてもらうと確実です。
- 4の登録の練習:納品の日に1件を一緒に登録してもらいます。手順を書いた紙か動画を残してもらえるかも聞きます。
- 5の見学会のページ:見学会は年に何度も開くため、毎回の作成を頼むと費用が積み上がります。日時と予約枠を入れるだけで作れる型を最初に作っておきます。
- 9のデータの持ち出し:何年も積み上げた事例は、工務店にとって営業の資料そのものです。契約を終えたときに、文章と写真を一括で受け取れるかを書面で確かめます。
- 10の名義:ドメインやサーバーが制作会社の名義だと、依頼先を変えるときに事例のページごと失うおそれがあります。契約前の確認は契約前に確かめたい21項目にもまとめています。
作り直すとき、これまでの施工事例はどう引き継ぐ?
工務店のサイトを作り直すときは、今の施工事例のページの URL を全部書き出し、新しい URL へ1件ずつ 301 リダイレクトで転送して、これまでの事例を引き継ぎます。何年もかけて積み上げた事例のページは、作り直しで最も失いやすい物です。
新しいサイトで事例の URL が変わり、古い URL がページなし(404)になると、検索からの流入が途切れます。ほかのサイト・SNS・過去のブログからのリンクも同じです。Google の URL の変更を伴うサイト移転の説明では、古い URL から新しい URL へサーバー側の永続的なリダイレクト(301 など)を使うことが勧められています[1]。サイトマップ・サーバーログ・CMS から元の URL を洗い出し、移転先と対応させる表(URL マッピング)を作ることも挙げられ、画像などの埋め込みファイルも含めるとされています[1]。
作り直しで施工事例の URL を引き継ぐ順番
5つの手順Google のサイト移転の説明をもとにした手順の概念図です。
Google の説明では、リダイレクトはできるだけ長く保ち、一般には1年以上残すこと、多数の古い URL をトップページなど関係の薄いページにまとめて転送しないことも挙げられています[1]。工務店の作り直しでよくあるのは、古い事例を「施工事例の一覧」へまとめて転送してしまう形です。手間を省いたつもりでも、1件ずつの事例への道が消えます。
移転のあと、検索の順位が一時的に変わることがあり、中規模のサイトでは反映まで数週間以上かかることがあるとされています[1]。作り直しの直後に問い合わせが減っても、すぐに元へ戻さず、Search Console で新旧のページの登録状況を見ます。作り直しの時期の考え方はリニューアル時期の目安にあります。
工務店のサイトは、何度か作り直しを重ねていることがあります。そのたびに転送を足していくと、古い URL から2回、3回と転送が続く形になります。Google の説明では、リダイレクトの連鎖は避けて最終の宛先へ直接向け、やむを得ない場合も5回未満、理想は3回以下に抑えるよう勧めています[1]。作り直しのときは、前回の転送の設定も見直し、すべて新しい URL へ直接向けます。
移転のあとによくある失敗として、noindex や robots.txt によるブロックが残っていること、誤ったリダイレクト先、サイトマップの更新漏れなどが挙げられています[1]。公開前の確認用のサイトで付けた noindex が、本番にそのまま残る例は少なくありません。公開の当日に、事例のページを数件開いて確かめます。
作り直しの前には、今の施工事例のページが、どれだけ読まれ、どれだけ問い合わせにつながっているかを記録しておきます。GA4 のページのレポートと、Search Console の検索パフォーマンスで、事例のページ別の数を書き出します。作り直しのあとに同じ数を並べれば、引き継ぎがうまくいったかを確かめられます。記録がないと、作り直しのあとに問い合わせが減ったとき、原因が作り直しなのか季節なのかを見分けられません。
| 作り直しの形 | 事例の URL | やること |
|---|---|---|
| デザインだけ変える(同じ WordPress) | 変わらないことが多い | 変わらないかを公開前に確かめる |
| WordPress のまま作り直す | 変わることがある | URL マッピングを作り、301 を入れる |
| 別のサービスへ移る | ほぼ変わる | URL マッピング・301・写真の移し替え |
| ドメインも変える | 全部変わる | 上に加えて Search Console のアドレス変更 |
同じ WordPress のまま作り直す場合でも、事例を「投稿」から専用の「施工事例」の種類へ移すと、URL の形が変わることがあります。入力欄を作り込むときに起きやすい変化なので、制作会社に「今の事例の URL は変わりますか」と先に聞きます。変わるなら、表の2行目と同じく URL マッピングと 301 が要ります。ドメインを変える場合、Google の説明では Search Console のアドレス変更ツールを使うとされています[1]。
施工事例を足す仕組みは、補助金や経費の扱いに関わる?
施工事例の入力欄や絞り込みの一覧のように、公開後も使い続ける仕組みを作り込むと、見積もりの中で「ページの制作」より「機能の開発」に近い部分が増えます。制作費を一度に経費にできるか、何年かに分けるかは、サイトの中身や機能によって変わるとされています。
そのため見積書では、施工事例の仕組みの費用を、ページの制作費と分けて書いてもらうと、顧問の税理士が判断しやすくなります。考え方はホームページ制作費の勘定科目と耐用年数にあります。補助金を使う場合も、公募要領で対象になる経費を確かめるときに、この内訳がそのまま使えます(持続化補助金でホームページ制作)。
| 見積書で分ける項目 | 中身の例 | 分けておく理由 |
|---|---|---|
| ページの制作 | 会社案内・考え方・問い合わせ | どの業種にもある制作の費用として扱いやすい |
| 施工事例の仕組み | 入力欄・一覧の絞り込み・写真の自動縮小 | 公開後も使う機能の費用として、扱いを個別に判断する |
| 事例の初期登録 | 過去の事例の登録(件数) | 件数で費用が変わるため、追加のときの単価が分かる |
どう処理するかは事業ごとに判断が分かれるため、分けた見積書を顧問の税理士に見せて確かめてください。
公開してから1年、施工事例の仕組みをどう回す?
公開してから1年は、引き渡しのたびに施工事例を1件足し、3か月ごとにどの事例から問い合わせが来たかを見て、入力欄の項目を見直す形で回します。仕組みを作っても、登録する人と時期が決まっていないと、事例は増えません。
- 登録する人と期限を決める
引き渡しから何日以内に、誰が1件を登録するかを決めます。担当者が変わっても続くよう、登録の手順を1枚の紙にしておきます。 - 計測を確かめる
問い合わせと見学会の予約のフォームの送信が、GA4 のキーイベントとして数えられているかを確かめます[7]。 - 3か月ごとに事例別の問い合わせを見る
どの事例のページから問い合わせが来たかを並べ、問い合わせにつながった事例に共通する項目を探します。 - 入力欄を見直す
読まれている事例にあって、ほかの事例に無い項目があれば、入力欄に足します。誰も埋めない項目は外します。 - 1年で事例の一覧を見直す
絞り込みの選択肢が、実際に増えた事例の種類と合っているかを見ます。事例の件数より、読み手が自分と似た事例を見つけられるかを基準にします。
3か月ごとの見直しでは、次の4つの数を並べます。数が少ないうちは、増えた・減ったより、どの事例が読まれ、どの事例から問い合わせが来たかの顔ぶれを見ます。
| 見る数 | どこで見るか | 判断のしかた |
|---|---|---|
| 3か月で足した事例の件数 | 事例の一覧 | 引き渡しの件数より少なければ、登録が止まっている理由を探す |
| 事例のページ別の閲覧 | GA4 のページのレポート | よく読まれる事例の項目を、ほかの事例でも埋める |
| 事例のページ別の問い合わせ | GA4 のランディングページのレポートのキーイベント | 問い合わせにつながった事例を、トップや見学会のページからつなぐ |
| 検索で表示された事例 | Search Console の検索パフォーマンス | 表示されているのに読まれない事例は、題と説明文を見直す |
ランディングページのレポートでキーイベントの回数を確かめられることは、Google アナリティクスの説明にも書かれています[7]。Search Console の見方は別の記事にまとめています。
1年の流れを月ごとに並べると、次のようになります。年間の引き渡しの件数が少ない工務店は、事例の登録のかわりに既存の事例の書き足しを入れます。
- 公開から1か月:初期登録した事例が正しく表示されているか、キーイベントが数えられているかを確かめる。
- 3か月目:最初の見直し。事例のページ別の閲覧と問い合わせを並べる。
- 6か月目:入力欄の項目を見直す。誰も埋めない項目を外し、読まれる事例にある項目を足す。
- 9か月目:絞り込みの選択肢を見直す。事例の種類が偏っていないかを見る。
- 12か月目:1年分の事例の件数・閲覧・問い合わせを並べ、撮影と登録の分担を次の1年に向けて決め直す。
事例が増えるほど、事例どうしをつなぐ内部リンクが効いてきます。同じ地域・同じ種類の事例へ自動でリンクする欄を最初に作っておくと、読み手は1件読んだあとに似た事例へ進めます。費用の見せ方を事例に加える場合は、リフォームの価格表示の決まり(リフォームの「〇〇円から」表示)も参考になります。リフォームの補助金のように毎年変わる情報のページの更新は毎年変わるリフォームの補助金のページで扱っています。
よくある質問
- 工務店のホームページの相場はいくらですか?
- 工務店のホームページの費用は、ページ数、写真の撮り直し、施工事例の仕組みをどこまで作るかで大きく変わり、一律の相場は言いにくいものです。一般的なホームページ制作の費用の幅は、種類別の表を載せた別の記事にまとめています。工務店の場合は、合計の金額より、施工事例を自社で足せる作りが含まれているかで比べます。見積書を「ページの制作」「施工事例の仕組み」「事例の初期登録」に分けてもらうと、比べやすくなります。
- 施工事例の更新だけ、制作会社に毎回頼むのは高くつきますか?
- 1件ごとに登録を頼む形だと、件数に比例して費用がかかり続けます。入力の型を最初に作り込み、担当者が自分で登録できるようにしておくと、毎回の費用はかかりません。写真の選別や文章の手直しだけを頼む、という分け方もできます。代行を続ける場合は、1件あたりの費用と、写真を渡してから公開までの日数を契約で決めておきます。
- WordPress 以外で作っても施工事例は増やせますか?
- Wix や Studio などでも、項目ごとに入力して一覧に並べる機能を使えば増やせます。大事なのはどのサービスかより、項目ごとの入力欄と一覧の絞り込みが作れるか、契約を終えたときに文章と写真を持ち出せるかです。サービスごとの違いを比べてから決めます。
- 作り直しのとき、古い施工事例は消して新しい物だけ載せてもよいですか?
- 古い事例にも、検索や外部のリンクから人が来ていることがあります。消すなら、同じ種類の新しい事例など関係の近いページへ 301 で転送します。トップページへまとめて転送することは、Google のサイト移転の説明で避けるよう書かれています。転送は一般に1年以上残すよう勧められています。
- 施工事例のページに費用を載せると、制作費は増えますか?
- 費用の幅を入れる欄を入力の型に1つ足すだけなら、大きな差にはなりにくい部分です。費用の幅や延床面積で絞り込める一覧を作るかどうかで、作業量が変わります。費用を載せるかどうか自体は、施主の了承と自社の方針で決めます。
- 施工事例は何件そろってから公開すればよいですか?
- 件数がそろうのを待つより、項目のそろった事例を5件前後で公開し、引き渡しのたびに足していく形が回しやすいです。写真だけの事例をたくさん並べるより、延床面積・工期・費用の幅などがそろった少数の事例のほうが、読み手の判断の材料になります。平屋・二世帯など自社が受けたい家の種類ごとに、1件ずつはそろえておきます。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索とAIの回答で見つけてもらうための項目を無料で点検します。登録は要りません。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- URL の変更を伴うサイト移転(Google 検索セントラル、2026年10月29日確認)
- Google 画像検索 SEO のベスト プラクティス(Google 検索セントラル、2026年3月3日更新・2026年10月29日確認)
- AI 機能とウェブサイト(AI による概要・AI モード)(Google 検索セントラル、2025年12月31日更新・2026年10月29日確認)
- ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ(Google 検索セントラル、2026年9月12日更新・2026年10月29日確認)
- 優良誤認表示(不実証広告規制)(消費者庁、2026年10月29日確認)
- Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス(Google 検索セントラル、2026年10月25日更新・2026年10月29日確認)
- キーイベントについて(アナリティクス ヘルプ(Google)、2026年10月29日確認)
- ホームページ作成費用の相場と内訳を徹底解説(ロリポップ!(GMOペパボ)、2026年4月23日更新・2026年10月29日確認)
- ホームページ維持・管理費用の相場は?内訳やコストカット方法を解説(比較ビズ、2024年8月5日更新・2026年10月29日確認)
- ホームページ制作(ライトプラン)の機能(BSRウェブ、2026年10月29日確認)
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