「地域名+業種」の検索結果はどう決まる?地図の枠とウェブ検索の違い
総務省の令和7年通信利用動向調査(2026年5月公表)では、インターネット利用者の77.5%が検索サービスを利用しています(出典:総務省『令和7年通信利用動向調査の結果』2026年)。お店や業者を探すときも、「横浜 遺品整理」のように地域名と業種を組み合わせて検索するのが一般的です。
こうした検索では、多くの場合、地図とお店の一覧が出る枠(ローカル検索結果)と、通常のウェブページの一覧の両方が表示されます。2つは中身も決まり方も違います。
| 表示される場所 | 何が出るか | Googleが示す主な決め手 | 店がやること |
|---|---|---|---|
| 地図の枠(ローカル検索結果) | Googleビジネスプロフィール | 関連性・距離・知名度 | プロフィールを正確に埋め、クチコミに返信する |
| ウェブ検索の結果 | ホームページの各ページ | ユーザーを第一に考えた、有用で信頼できる内容か | 地域ごとの情報を書いたページを作る |
出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ『Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント』、Google 検索セントラル『有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成』(2026年10月確認)
地図の枠では「距離」が大きな要素です。Google は距離を「検索しているユーザーから各ビジネス拠点までの距離」と説明しており、拠点から離れた地域で地図の枠に出ることは、店側では動かしにくい部分です。拠点から離れた対応地域のお客様には、ウェブ検索の結果に出るページで情報を届けることになります。そのためのページが地域ページです。地図の枠の整え方はGoogleビジネスプロフィールの登録方法にまとめています。
地域ページとは?役に立つページと「誘導ページ」の違い
地域ページは、対応している地域ごとに、その地域のお客様が知りたいことをまとめたページです。問題になるのは、中身が同じで地名だけが違うページを大量に作るやり方です。
Google のスパムに関するポリシーは、「誘導ページの不正使用」を「特定の類似した検索語句で検索結果の上位に表示されることを目的にサイトまたはページを作成すること」と定義し、例として次のものを挙げています(出典:Google 検索セントラル『Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー』、2026年9月更新)。
特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する
同じポリシーの「キーワードの乱用」には「ウェブページが特定の都市や地域に関する検索結果の上位に掲載されるようにするために、都市名や地域名を羅列したテキストのブロック」が、「大量生成されたコンテンツの不正使用」には「生成 AI ツールまたはその他の同様のツールを使用して、ユーザーにとっての価値を付加することなく大量のページを生成すること」が例として挙がっています。ポリシーに違反したサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあるとされています。
| 役に立つ地域ページ | 誘導ページ・量産になりやすいページ | |
|---|---|---|
| 中身 | 出張費・到着の目安・作業の注意点・その地域での事例が地域ごとに違う | 地名以外の文章が同じ |
| 数 | 実際に対応できる地域の数だけ | 対応していない地域まで、市区町村を総当たりで作る |
| 読んだ後 | そのページだけで依頼するか判断できる | 結局トップページや問い合わせに送るだけ |
| 地名の出し方 | 文章の中で自然に出てくる | ページの下に地名を並べる |
| 作り方 | 担当者が地域の事情を確かめて書く | 地名を差し替えて大量に作る(作成方法は問わず違反の例にあたる) |
出典:Google 検索セントラル『Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー』(2026年10月確認)をもとに暖簾AIが整理
地域ページには何を書く?中身のチェックリスト
地域ページの価値は、その地域のお客様にしか関係ない情報がどれだけあるかで決まります。次の項目から、書けるものを選びます。
- 対応範囲:市区町村のどこまで伺えるか、離島や山間部の扱い
- 出張費・交通費:その地域での金額、または計算の方法
- 伺える日の目安:連絡から最短で何日後に伺えるか
- その地域での作業の注意点:階段しかない古い集合住宅が多い、坂道が多く車を近くに止めにくいなど、現場で分かったこと
- 自治体ごとのルール:粗大ごみの出し方や分別など、市区町村で違う決まり(自治体の公式ページへリンクする)
- その地域での事例:お客様の許可を得た写真、作業の内容、かかった時間
- その地域でよく聞かれる質問と答え
- 担当する拠点やスタッフ、連絡先
Google は、コンテンツを自己評価するための質問として「コンテンツは、独自の情報、レポート、研究、分析を提供していますか」を挙げ、逆に注意が必要な質問として「いずれかが検索結果の上位に表示されることを期待して、さまざまなトピックで多くのコンテンツを制作していますか」「ユーザーがコンテンツを読み終わっても、他のソースからより良い情報を得るために再び検索する必要があると感じさせてしまいますか」を挙げています(出典:Google 検索セントラル『有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成』、2026年10月更新)。
目安として、上の項目のうち3つ以上を、ほかの地域のページと違う内容で書けるなら、独立したページにする意味があります。書けることが地名と移動時間くらいしかない地域は、1枚の「対応エリア」ページにまとめて一覧で示したほうが、読む人にも分かりやすくなります。
地域ページはいくつ作る?作る前に決める手順
地域ページの数は、「狙いたい地域の数」ではなく「書ける中身がある地域の数」で決めます。次の順番で進めると、量産にならずに済みます。
- 過去1〜2年の依頼を市区町村ごとに数え、実際に対応してきた地域を書き出す
- これから力を入れる地域を決める(拠点からの移動時間と出張費の考え方を含めて)
- 地域ごとに、前の章のチェックリストのうち何が書けるかを表にする
- 書ける項目が多い地域から1ページずつ作り、残りの地域は「対応エリア」ページの一覧に入れる
- Googleビジネスプロフィールのサービス提供地域と、ホームページに書く対応地域を一致させる
- 公開後、Search Console で地域名を含む検索語の表示回数を見て、ページを足すかどうかを決める
| 地域の状況 | おすすめの形 |
|---|---|
| 依頼が多く、地域ならではの情報が書ける | 単独の地域ページを作る |
| 依頼はあるが、書ける情報が少ない | 「対応エリア」ページの一覧に入れる |
| 対応していない、伺う予定もない | 作らない |
Googleビジネスプロフィールのガイドラインでは、非店舗型ビジネスのサービス提供地域は拠点から車で2時間以内の範囲に収めるよう案内されています(業種によってはもっと広い設定が適切な場合もあるとされています)。ホームページの対応地域も、実際に伺える範囲と食い違わないようにします(出典:Google ビジネス プロフィール ヘルプ『Google に掲載するビジネス情報のガイドライン』)。
1,061サイト調査で見えた、所在地と地域の伝え方は?
暖簾AIが2026年10月に調べた中小事業者のサイト863件は、ある事業者団体の公開名簿に載る遺品整理・片付けなどの事業者のトップページで、多くはお客様の家へ出向く仕事です。所在地や地域を機械が読み取れる形で伝える設定は、次のとおりでした。
| 電話番号のタップ発信(tel:) | 63.4% |
|---|---|
| 構造化データ(JSON-LD)が何かある | 48.2% |
| Googleマップの埋め込み | 21.1% |
| 店舗・事業者の型の構造化データ | 11.6% |
構造化データ(JSON-LD)自体は48.2%のサイトにありましたが、店舗・事業者の型(LocalBusiness など)を使っていたのは11.6%にとどまりました。多く使われていた型は、WebSite 347件、Organization 288件、BreadcrumbList 253件、WebPage 218件で、LocalBusiness は92件です。サイト全体やページについて伝える型はあっても、「どこにある、何の事業者か」を伝える型までは入っていないサイトが多いことが分かります。
| 構造化データの型 | 件数(863件中) |
|---|---|
| WebSite | 347件 |
| Organization | 288件 |
| BreadcrumbList | 253件 |
| WebPage | 218件 |
| LocalBusiness | 92件 |
| FAQPage | 35件 |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)。1つのサイトが複数の型を持つ場合がある
地域ページを作る場合も、店舗・事業者の構造化データには実際の拠点の住所を書きます。営業所の無い地域のページごとに住所を書くと、実在しない拠点を示すことになり、Googleビジネスプロフィールのガイドライン(拠点の実体が必要)とも食い違います。書き方は構造化データ LocalBusiness の書き方を参考にしてください。
※1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
地域ページの作りはどうする?URL・題・リンクの決め方
Google は誘導ページの例として「サイト内における階層が明確に定義されていないため、構造としては検索結果の一覧に近く、内容が類似する複数のページを作成する」ことも挙げています(出典:Google 検索セントラル『Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー』)。地域ページは、サイトの中の位置づけがはっきり分かる作りにします。
- URL:「/area/yokohama/」のように、地域ページをひとまとまりの階層に置く
- ページの題(title)と見出し(h1):「横浜市の遺品整理|出張費と伺える日の目安」のように、地域名と業種と、そのページで分かることを入れる
- 入口:「対応エリア」の一覧ページから各地域ページへリンクし、各地域ページからは料金・流れ・問い合わせのページへつなぐ
- パンくずリスト:トップ>対応エリア>横浜市、のように今いる場所を示す
- 地名の書き方:本文の中で必要な場所にだけ書き、ページの下に地名を並べるブロックは作らない
ページ同士のつなぎ方の考え方は内部リンクとは?ページ同士のつなぎ方で詳しく説明しています。
公開後はどう確かめる?Search Consoleで地域名の検索語を見る
地域ページが役に立っているかは、Google Search Console の検索パフォーマンスのレポートで確かめます。レポートの「クエリ」は検索した人が入力した語句ごと、「ページ」はページごとに、表示回数やクリック数をまとめて見られます。
- Search Console で[検索パフォーマンス]のレポートを開く
- 期間を3か月など長めに設定する
- [クエリ]の表で、地域名を含む検索語を探す
- [ページ]の表で、地域ページごとの表示回数とクリック数を見る
- 表示回数があるのにクリックが少ないページは、題と説明文を見直す
- 表示回数がほとんど無いページは、中身が他の地域ページと似ていないかを見直す
読み方の詳しい手順はSearch Consoleの検索パフォーマンスの見方にまとめています。地域ページから来た人が料金や問い合わせまで進んでいるかは、暖簾AIの運用アプリのサイト内の行動分析で、来た人がどこまで読み何を押したかとして確かめられます。
よくある質問
- 地域ページの文章を、地名だけ変えて使い回してもよい?
- 地名以外が同じページを並べるのは、Googleのスパムに関するポリシーが挙げる誘導ページや大量生成の例に近い作り方です。地域ごとに違う情報が書けない地域は、1枚の対応エリアページにまとめてください。
- 営業所の無い地域の住所でGoogleビジネスプロフィールを作れる?
- 作れません。ガイドラインでは、バーチャル オフィスや実体の無い住所での登録は認められておらず、拠点ごとに複数のプロフィールを作ることもできません。
- 地域ページは何文字くらい書けばよい?
- Googleは、特定の文字数を優先する設定は存在しないと明記しています。文字数ではなく、その地域のお客様が判断に必要な情報がそろっているかで決めてください。
- 地域ページを作ったのに検索に出てこない場合は?
- まずSearch ConsoleのURL検査で、そのページがGoogleに登録されているかを確かめます。登録されていない場合の原因と手順は、検索に出てこない原因をまとめた記事で扱っています。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー(Google 検索セントラル、2026年9月)
- 有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成(Google 検索セントラル、2026年10月)
- Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月確認)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月確認)
- 検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定(Search Console ヘルプ、2026年10月確認)
- 令和7年通信利用動向調査の結果(総務省、2026年5月)