WordPress・Wix・Jimdo・Studio・ペライチは何が違う?仕組みの比較
3つはどれもホームページを作る道具ですが、仕組みが違います。WordPressは、自分で借りたサーバーに入れて使う無料のソフト(オープンソース)です。WixとJimdoは、そのサービスの中で作って公開まで済ませるクラウド型のサービスです。この違いが、更新の手間・自由度・引っ越しのしやすさに表れます。
| 比べる点 | WordPress | Wix・Jimdo(サービス型) |
|---|---|---|
| 仕組み | サーバーに入れて使うソフト | サービスの中で作って公開する |
| 用意するもの | サーバー・ドメイン・テーマ(デザインのひな形) | サービスのアカウント(独自ドメインはつなぐ) |
| ソフトの更新 | 本体・テーマ・プラグインを自分か依頼先が更新する | サービス側が行う |
| 自由度 | テーマやプラグインの組み合わせで、ほぼ何でも作れる | サービスが用意した機能の範囲 |
| 引っ越し | データを持ち出して、別のサーバーへ移せる | Wixは Wix のサーバーで動かす前提で、外部のサーバーへは移せない。Jimdoはサービスのヘルプで確認する |
| 費用の形 | サーバー代・ドメイン代、有料のテーマやプラグイン、更新を頼む費用 | サービスの月額・年額のプラン(プランで使える機能が違う) |
出典:Wix ヘルプセンター「Exporting or Embedding Your Wix Site Elsewhere」(2026年10月確認)、暖簾AI作成の比較表
Wixのヘルプセンターは、Wixのサイトは Wix のサーバーで運用する必要があり、外部のホスティングには対応していないと説明しています。一方で、ほかで取得したドメインを Wix のサイトにつなぐことはできます。
Studio(ノーコードでサイトを作って公開・運用するサービス)とペライチ(テンプレートを選んでホームページやランディングページを作るサービス)も、WixやJimdoと同じく、サービスの中で作って公開するサービス型です。表の右の列と同じ考え方で比べられます。引っ越しのしやすさや使える機能はサービスとプランで違うため、それぞれの公式サイトとヘルプで確かめてください(出典:Studio 公式サイト、ペライチ 公式サイト)。暖簾AIの調査(2026年10月、中小事業者のサイト863件)では、Studio で作られたサイトは0.7%でした。
中小事業者のサイトは何で作られている?863件と世界の集計
暖簾AIは2026年10月15日、遺品整理・片付けなどを手がける事業者団体の公開名簿に載る1,061件の公式サイトを機械的に調べ、トップページを取得できた863件の作成ツールを、ページに残る目印(WordPressのファイルの場所や generator の表示)から判定しました。
| WordPress | 59.0% |
|---|---|
| Wix | 4.1% |
| Jimdo | 1.9% |
| Studio | 0.7% |
| その他(ホームページ・ビルダーなど) | 1.5% |
| 判別できない | 32.9% |
WordPressが509件(59.0%)で最も多く、Wixは35件(4.1%)、Jimdoは16件(1.9%)でした。目印がなく判別できなかった284件(32.9%)には、手書きのHTMLで作られたサイトや、作成ツールの表示を消しているサイトが含まれると考えられます。1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
世界の集計と比べると、次のとおりです。ウェブサイトの利用技術を調べている W3Techs の2026年10月15日の集計では、WordPressは全ウェブサイトの39.7%、CMS(ホームページを作り管理するソフトやサービス)を使っているサイトの中では58.5%を占めています。
| 作成ツール | 暖簾AIの調査(863件に対する割合) | W3Techs(全ウェブサイトに対する割合) | W3Techs(CMSを使うサイトの中での割合) |
|---|---|---|---|
| WordPress | 59.0% | 39.7% | 58.5% |
| Wix | 4.1% | 4.2% | 6.2% |
| Jimdo | 1.9% | 0.3% | 0.4% |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)、W3Techs「Usage statistics of content management systems」(2026年10月15日)
W3Techs は、ドメインが .jp のサイトに絞った集計も出しており、CMSが判明した .jp のサイトのうち78.7%がWordPressでした(2026年10月15日)。日本のサイトでは、世界全体よりもWordPressの比率が高いことが分かります。
| WordPress | 39.7% |
|---|---|
| Shopify | 5.3% |
| Wix | 4.2% |
| Squarespace | 2.4% |
| Jimdo | 0.3% |
| CMSを使っていない | 32.1% |
WordPressを選ぶなら何に気をつける?更新とセキュリティ
WordPressは自由度が高い反面、本体・テーマ・プラグインの更新を続ける責任が、サイトを持つ側にあります。IPA(情報処理推進機構)の「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」は、ウェブアプリケーションはCMSなどのソフトウェアで構成されているため、脆弱性が見つかったソフトウェアはバージョンアップなどで対処する必要があると書き、その前提として自分のサイトがどのソフトウェアで作られているかを把握するよう求めています(出典:IPA、2019年3月6日更新)。
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、組織向けの4位に「システムの脆弱性を悪用した攻撃」が挙がっています(出典:IPA、2026年1月29日公開)。WordPressで作るなら、次のことを最初に決めておきます。
- 更新の担当:本体・テーマ・プラグインの更新を、誰が、どのくらいの間隔で行うか
- バックアップ:更新の前にサイト全体の控えを取る方法(サーバーの機能かプラグイン)
- プラグインを増やしすぎない:使っていないプラグインとテーマは削除する。20ヶ条も、不要になったサービスやアプリケーションを残さないよう求めている
- 管理画面の守り:推測されにくいパスワードにし、使わなくなったアカウントを消す
- 更新後の確認:トップ・問い合わせフォーム・スマホ表示を開き、フォームはテスト送信する
更新を依頼先に任せる場合は、費用と範囲を契約で決めておきます。維持にかかる費用の内訳はホームページの維持費は月額・年間いくら?内訳と管理費の比較方法で説明しています。
Wix・Jimdoを選ぶなら何に気をつける?引っ越しと機能の範囲
サービス型は、ソフトの更新やサーバーの管理をサービス側が行うため、始めるまでの手間が小さいのが利点です。その代わり、できることはサービスが用意した範囲に限られ、サービスの外へ持ち出しにくいという性質があります。選ぶ前に次のことを確かめます。
- ドメインは自分の名義で取る:独自ドメインを自分で取得してサービスにつないでおけば、将来ほかの作り方に移ってもURLを使い続けられる
- 移るときは作り直しになると考えておく:Wixはほかのサーバーへ移せないため、引っ越すときは新しい作り方で作り直し、文章と写真を移すことになる。原稿と写真の元のデータは手元にも控えておく
- プランの違いを比べる:独自ドメインが使えるか、サービスの広告が表示されるか、ページ数や容量の上限、予約やネットショップの機能があるかを、料金の比較表で確かめる
- 検索の設定がどこまでできるか:ページごとの title と説明文(meta description)、共有時の画像(og:image)、構造化データを設定できるかをヘルプで確かめる
- 解約したあとの扱い:解約した後にサイトやデータがどうなるかを、利用規約やヘルプで確かめておく
どれで作っても最初に確かめる設定は?作成ツール別の実態
作成ツールを選んでも、検索やAI検索に見つけてもらうための基本設定が自動でそろうわけではありません。調査の863件を作成ツール別に分けると、次のとおりでした。
| 作成ツール | サイト数 | https | スマホ表示の指定 | 説明文あり | og:image | XMLサイトマップ | 構造化データ | 基本5項目すべて |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| WordPress | 509 | 89.8% | 96.5% | 84.5% | 49.3% | 90.4% | 64.2% | 39.5% |
| Wix | 35 | 100.0% | 100.0% | 88.6% | 54.3% | 74.3% | 91.4% | 48.6% |
| Jimdo | 16 | 100.0% | 75.0% | 93.8% | 62.5% | 100.0% | 0.0% | 43.8% |
| 判別できない | 284 | 81.0% | 75.4% | 83.1% | 41.9% | 55.3% | 19.0% | 22.5% |
| 全体 | 863 | 86.8% | 88.4% | 84.1% | 47.2% | 78.0% | 48.2% | 34.2% |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)。WixとJimdoは件数が少ないため、割合は目安として見てください。基本5項目=https・スマホ表示の指定・meta description・og:image・XMLサイトマップ。
サービス型のWixとJimdoは、https がすべてのサイトでそろっていました。WordPressはスマホ表示の指定が96.5%と高い一方、https は89.8%で、設定する人によって差が出ます。どの作成ツールでも、基本5項目がすべてそろうサイトは半分以下でした。共有時の画像(og:image)はどのツールでも6割前後かそれ以下で、ツールの機能より、設定したかどうかで差がつく項目です。
作り方を決めたら、公開の前に次の5つを確かめます。
- https で表示され、http で開いても https に転送されるか
- スマホで文字が読め、横にスクロールしないか
- ページごとに title と説明文が入っているか
- SNSで共有したときに画像と題が出るか
- XMLサイトマップがあり、Search Console に送信したか
結局どれを選ぶ?目的別の選び方
迷ったときは、次の順に考えると決めやすくなります。
- 誰が更新するか:自分で月に何度も直すなら、編集画面の使いやすさを最優先にする。依頼先に任せるなら、依頼先が慣れている作り方にする
- 何ページ・どんな機能が要るか:数ページの案内なら、どれでも作れる。予約・ネットショップ・会員向けページなどが要るなら、その機能があるかで選ぶ
- 将来移す可能性があるか:事業が大きくなってページや機能を足していく見込みがあるなら、持ち出しやすいWordPressが向く
- 月々にかかる総額:サービスの料金、サーバー・ドメイン代、更新を頼む費用を合わせて比べる
| 状況 | 向く作り方 |
|---|---|
| すぐに数ページの案内を出したい・更新は自分で少し | Wix・Jimdoなどのサービス型 |
| ブログや事例を増やして検索から集めたい | WordPress(更新の担当を決めたうえで) |
| 予約やネットショップを組み込みたい | その機能を持つサービス、またはWordPressとプラグイン |
| 作りや更新は人に任せ、文章だけ自分で直したい | 依頼先が慣れている作り方+自分で直せる編集の手段 |
出典:暖簾AI作成
暖簾AIの運用アプリは、WordPressのサイトをつないで使うこともできます。つなぎ方はサイト連携の案内にまとめています。今のサイトの基本設定がそろっているかは、URLを入れるだけの無料診断で確かめられます。
よくある質問
- WordPressは無料なのに、なぜ費用がかかるのですか?
- WordPressのソフト自体は無料ですが、動かすためのサーバー代とドメイン代がかかります。有料のテーマやプラグインを使う場合や、更新を人に頼む場合はその費用も加わります。
- WixからWordPressに引っ越せますか?
- Wixのサイトをそのまま別のサーバーへ移すことはできないため、WordPressで作り直して文章と写真を移す形になります。独自ドメインを使っていればURLのドメインは保てますが、ページのURLが変わる場合は転送の設定が必要です。
- 作成ツールによって検索順位は変わりますか?
- どのツールを選んだかより、ページの中身と基本設定がそろっているかが大切です。調査でも、基本5項目がすべてそろうサイトはどのツールでも半分以下でした。
- 無料プランのままで使い続けてもいいですか?
- サービスによっては、無料プランではサービス名の入ったアドレスになったり、サービスの広告が表示されたりします。事業のサイトとして使うなら、独自ドメインが使えるかを料金の比較表で確かめてください。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- Studio|ノーコードWeb制作プラットフォーム(Studio 公式サイト、2026年10月23日確認)
- ホームページ作成ならペライチ(ペライチ 公式サイト、2026年10月23日確認)
- Usage statistics of content management systems(W3Techs、2026年10月15日)
- Distribution of content management systems among websites that use .jp(W3Techs、2026年10月15日)
- Exporting or Embedding Your Wix Site Elsewhere(Wix ヘルプセンター、2026年10月確認)
- 安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条 〜セキュリティ対策のチェックポイント〜(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、2019年3月6日更新)
- 情報セキュリティ10大脅威 2026(独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、2026年1月29日)