リニューアルは何年ごとが目安?年数より「土台」で決める理由
「ホームページは5年ごとに作り直す」といった話を聞くことがありますが、年数に公的な基準はありません。同じ5年前のサイトでも、スマホで見やすく、自分で文章を直せて、ソフトの更新も続いていれば、作り直す理由はほとんどありません。逆に2〜3年前のサイトでも、土台に問題があれば部分的な手直しでは追いつきません。
土台を考えるうえで外せないのがスマートフォンです。総務省の調査では、個人のインターネット利用はスマートフォンが74.3%、パソコンが45.6%でした(出典:総務省『令和7年通信利用動向調査の結果』2026年5月公表)。Googleも「Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します」と説明し、実装と維持が最も簡単な形としてレスポンシブ ウェブ デザイン(1つのページが画面の幅に合わせて組み替わる作り)を勧めています(出典:Google検索セントラル「モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法」2026年2月20日更新)。
つまり、スマホで正しく表示できないサイトは、見る人にも検索にも不利な状態です。ここが作り直すかどうかの最初の分かれ目になります。
作り直すサインとは?土台から変えたほうがいい状態
暖簾AIの調査(2026年10月15日、中小事業者のサイト863件)で、トップページのHTMLから「古い作り」の目印になる項目を数えると、次のとおりでした。
| https で表示されない | 13.2% |
|---|---|
| スマホ表示の指定(viewport)がない | 11.6% |
| 表(table)を5つ以上使う | 6.4% |
| https なのに http の画像・JS 等を読む | 6.3% |
| 古い文字コード(Shift_JIS・EUC-JP) | 3.2% |
| Flash(.swf)の読み込みが残る | 0.5% |
https で表示されないサイトが13.2%、スマホ表示の指定(viewport)がないサイトが11.6%ありました。トップページに表(table)を5つ以上使い、表で画面を組んでいる可能性があるサイトが6.4%、ブラウザが対応を終えたFlash(.swf)の読み込みが残るサイトも0.5%ありました。これらは文章を直すだけでは解決せず、作りそのものに手を入れる必要がある項目です。
調査の目印に、運用面のサインを加えて表にしました。2つ以上当てはまる場合は、作り直しを検討する時期です。
| サイン | 確かめ方 | 作り直しになりやすい理由 |
|---|---|---|
| スマホで見ると文字が小さく、横にスクロールが要る | 自分のスマホでトップと料金のページを開く | 画面の幅に合わせて組み替わる作りにするには、ページの組み方から変える必要がある |
| 表(table)でレイアウトを組んでいる | パソコンで画面を縮めると、列がつぶれて崩れる | 表の組み方のままではスマホ向けに組み替えにくい |
| Flashなど、今のブラウザで動かない部品がある | 動くはずの場所が空白になる | 部品ごと作り替える必要がある |
| 自分や社内で文章・写真を直せない | 直したい時に依頼するしかない | 直せる仕組み(CMSなど)への載せ替えが要る |
| CMSやサーバーのソフトが古く、更新できない | 管理画面に更新の案内が出たまま、更新すると動かない | 古い版に合わせて作られた部分の作り直しが要る |
| 事業の中身や、見せたいものが大きく変わった | 今のメニュー構成で新しいサービスが収まらない | ページ構成から考え直したほうが早い |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)と暖簾AI作成のサイン表。1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
ソフトの更新については、IPA(情報処理推進機構)も「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」で、OSやサーバソフトウェア、ミドルウェアのバージョンアップを対策の基本に挙げ、バージョンアップ後に既存のウェブアプリケーションが動かなくなることがあるため事前の検証が必要だとしています(出典:IPA、2019年3月6日更新)。古い版から更新できない状態が続いているなら、作り直しを考える理由になります。
直せば済むサインとは?作り直さなくていい不足
一方、検索結果に出る説明文が空欄、SNSで共有したときの画像がない、といった不足は、作り直さなくても設定を足せば直ります。調査で見えた主な不足と、その直し方は次のとおりです。
| 不足(863件中の割合) | 直し方 |
|---|---|
| og:image(共有時の画像)がない:52.8% | 共有用の画像を1枚決めて設定する |
| 構造化データ(JSON-LD)がない:51.8% | 事業者名・住所・電話・営業時間を構造化データで書き足す |
| 電話をタップで発信できるリンクがない:36.6% | 電話番号を tel: のリンクにする |
| XMLサイトマップが見つからない:22.0% | サイトマップを作り、Search Console で送信する |
| ©の年が2023年以前のまま:18.8% | 今年の年に直すか、自動で表示する |
| h1(ページの大見出し)がない:16.0% | ページの主題を1つの h1 で書く |
| meta description(説明文)が空欄:15.9% | ページごとに説明文を書く |
| 旧アナリティクス(UA)のタグだけが残る:12.7% | GA4のタグに入れ替える |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)
WordPressなどのCMSで作られていれば、多くは管理画面の設定やプラグインで直せます。サイトマップの作り方と送り方はXMLサイトマップの記事で説明しています。
基本の5項目(https・スマホ表示の指定・meta description・og:image・XMLサイトマップ)のそろい方を見ると、5つすべてそろうのは295件(34.2%)で、4つの311件が最も多くなりました。4つそろっているサイトは、残る1つを足せば済む状態です。
| 0個 | 12件 |
|---|---|
| 1個 | 31件 |
| 2個 | 74件 |
| 3個 | 140件 |
| 4個 | 311件 |
| 5個 | 295件 |
作り直すか直すか、どう判断する?5つの質問で決める手順
迷ったときは、次の順に答えていくと判断がつきます。
- スマホで正しく表示できるか:できなければ作り直しの候補。できるなら次へ
- 自分(社内)で文章と写真を直せるか:直せないなら、直せる仕組みへの載せ替えを検討。直せるなら次へ
- CMSやサーバーのソフトを更新できるか:古い版から更新できないなら作り直しの候補。できるなら次へ
- 事業の中身や見せたいものが大きく変わったか:変わったならページ構成から作り直す。変わっていないなら次へ
- 直す箇所の数と費用を見積もる:手直しの費用が作り直しに近いなら作り直し、そうでなければ部分の手直し
2つの進め方の違いを表にまとめました。
| 比べる点 | 部分の手直し | 作り直し(リニューアル) |
|---|---|---|
| 向いている状態 | 土台は使えるが、設定や文章が足りない | スマホ表示・更新のしやすさ・ソフトのどれかが使えない |
| URL | そのまま | 変わることが多い(転送の設定が要る) |
| 検索への影響 | 小さい | 移転の間、順位が一時的に変動することがある |
| 準備するもの | 直す箇所の一覧 | 原稿・写真・ページ構成・URLの対応表 |
出典:暖簾AI作成。検索への影響はGoogle検索セントラル「サイトを移転する方法」による
リニューアルで検索順位は下がる?URLを変えるときの手順
作り直しでページのURLが変わる場合、Googleには「サイトの移転」として伝える必要があります。Google検索セントラルの「サイトを移転する方法」は、移転中にサイトのランキングが一時的に変動することを想定するよう書いたうえで、次の手順を示しています(出典:Google検索セントラル、2026年9月11日更新)。
- 旧URLと新URLの対応表(URLマッピング)を作る
- 旧URLから新URLへ、サーバー側の恒久的なリダイレクト(301など)を設定する
- 新しいURLのサイトマップを Search Console に送信する
- ドメインやサブドメインが変わる場合だけ、Search Console のアドレス変更ツールを使う(http から https への変更などでは不要)
- 移転後、旧サイトのトラフィックが減り、新サイトのトラフィックが増えているかを Search Console などで確かめる
- リダイレクトは少なくとも1年は残す
1つ目の対応表は、表計算ソフトで次のような形に作ります。旧URLは、今のサイトのXMLサイトマップや Search Console の検索パフォーマンス(ページ別)から集めると漏れが減ります。
| 旧URL(例) | 新URL(例) | 扱い |
|---|---|---|
| /service.html | /service/ | 301で転送 |
| /price.html | /price/ | 301で転送 |
| /contact.php | /contact/ | 301で転送。新しいフォームでテスト送信する |
| /news/campaign2019.html | なし | 終わった告知は転送せず削除し、サイトマップからも外す |
出典:暖簾AI作成の記入例(URLは架空のもの)
暖簾AI自身のサイトも、2026年8月29日に新しいサイトを公開したあと、Search Console のページのインデックス登録(10月9日時点の集計)で、未登録10ページのうち5ページの理由が「ページにリダイレクトがあります」でした。Search Console ヘルプは、この表示を「別のページにリダイレクトする非正規 URL」と説明しています。転送元のURLが登録されないのは転送が働いている結果で、確かめるべきは転送先のページが登録されているかどうかです。
新しいページがなかなか登録されない場合の確かめ方は、Googleにインデックスされない原因と対処法|URL検査で確認する順番で説明しています。
リニューアルの前に何を準備する?費用と段取り
作り直すと決めたら、依頼の前に次のものをそろえておくと、打ち合わせと手戻りが減ります。
- 今のサイトのページ一覧と、よく読まれているページ(Search Console やアクセス解析で確認)
- 残す文章・書き直す文章・新しく足す文章の仕分け
- 写真(今のサイトから流用するもの、撮り直すもの)
- ドメイン・サーバー・Googleビジネスプロフィールなどのログイン情報と名義
- 問い合わせの窓口(電話・フォーム・LINE)と、届いてほしい宛先
準備物の詳しい一覧はホームページ制作を頼む前に準備するものに、費用の相場はホームページ制作の費用相場にまとめています。
暖簾AIのホームページ制作は、画面で約30分の注文で打ち合わせがなく、制作陣(人)が7日以内に公開します(制作11,000円・税込)。作り直すか直すかを決める前に今のサイトの状態を知りたい場合は、URLを入れるだけの無料診断で確かめられます。
よくある質問
- リニューアル中はサイトを止める必要がありますか?
- 新しいサイトを別の場所で作り、切り替えの日に入れ替えれば止めずに済みます。作業用のサイトに付けた noindex を外し忘れると検索に出なくなるため、公開した日に確かめます。
- リニューアルのときにドメインを変えてもいいですか?
- 変えることはできますが、旧URLからの301リダイレクトに加えて Search Console のアドレス変更ツールが必要になり、移転の間は順位が一時的に変動することがあります。理由がなければ今のドメインを使い続けるほうが手間は少なくなります。
- 見た目を新しくすれば問い合わせは増えますか?
- 見た目だけの変更で問い合わせが増えるとは限りません。電話番号を押せるか、料金や対応地域が書かれているかなど、連絡の前に読まれる情報と導線を合わせて直すことが大切です。
- 古いページは消してもいいですか?
- 検索から人が来ている古いページは、内容の近い新しいページへ301リダイレクトで転送します。行き先のないページを消す場合は、サイト内のリンクとサイトマップからも外します。
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URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
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