更新頻度は検索順位に関係する?Googleの公式の考え方
「毎週更新しないと検索順位が下がる」と言われることがありますが、Googleの公式文書にそうした基準は書かれていません。Google検索セントラルの「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」は、検索エンジンを第一に考えたコンテンツの例として、次の2つを挙げています(出典:Google検索セントラル、2026年10月7日更新)。
- コンテンツを実質的に変更していないのに、ページを新鮮に見せるために日付を変えている
- サイトを「新鮮」に見せればランキングが上がると考えて、大量の新しいコンテンツを追加したり、古いコンテンツを大量に削除したりしている(そうしてもランキングは向上しないと明記)
回数を増やすこと自体に意味はなく、読む人にとって情報が正しく、役に立つ状態を保つことが更新の目的だと分かります。
一方で、ページに日付を出すなら、出し方には公式の指針があります。Googleの「Google 検索で署名日に影響を与える」は、日付をページの目立つ位置に置き「公開日」「最終更新日」などのラベルを付けること、記事には構造化データの datePublished と dateModified を指定すること、表示する日付と構造化データの日時をそろえることを勧めています(出典:Google検索セントラル、2026年2月20日更新)。
| やること | Googleの文書での扱い |
|---|---|
| 事実が変わったページを直し、最終更新日を書き換える | 日付は目立つ位置に、ラベルを付けて示すよう勧められている |
| 中身を変えずに日付だけ新しくする | 避けるべき例として挙げられている |
| 新しく見せるために大量に追加・削除する | ランキングは向上しないと明記されている |
| 表示の日付と構造化データの日付をそろえる | 一致させるよう勧められている |
出典:Google検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」「Google 検索で署名日に影響を与える」
検索対策を一度で終わりにしない理由は、SEO・AI検索対策は一度やれば終わり?で詳しく書いています。
止まって見えるサインとは?863サイトの著作権表示の年
初めて訪れた人がサイトの新しさを判断する手がかりの1つが、ページ下部の著作権表示(「© 2019 ○○」など)です。暖簾AIの調査(2026年10月15日、中小事業者のサイト863件)で、トップページの著作権表示に年が書かれていたのは327件(37.9%)でした。書かれていた年の分布は次のとおりです。
| 2019年以前 | 69件 |
|---|---|
| 2020年 | 19件 |
| 2021年 | 24件 |
| 2022年 | 20件 |
| 2023年 | 30件 |
| 2024年 | 28件 |
| 2025年 | 19件 |
| 2026年 | 117件 |
2026年と書かれたサイトが117件ある一方、2023年以前のままのサイトは162件で、863件の18.8%に当たります。2019年以前のままのサイトも69件ありました。
著作権表示の年は、著作権が生まれる条件ではありません。著作権法第17条第2項は「著作者人格権及び著作権の享有には、いかなる方式の履行をも要しない」と定めており、©の年が古くても権利には影響しません。ただ、見る人には「何年も手が入っていないサイト」に見えるおそれがあり、営業時間や料金まで古いのではないかと疑われるきっかけになります。
直す場所はサイトの作り方で違います。WordPressでは、©の文字はテーマの「外観」→「カスタマイズ」の設定や、フッターのウィジェットにあることが多く、見つからない場合はテーマのファイル(footer.php など)に直接書かれています。WixやJimdoなどのサービスでは、編集画面のフッター部分の文字を直します。毎年の書き換えを忘れやすい場合は、今年の年を自動で表示する書き方にしてもらうと手間が残りません。
著作権表示のほかにも、止まって見えるサインは次のような場所に出ます。
| サイン | 見る場所 | 直し方 |
|---|---|---|
| お知らせの最新が1年以上前 | トップの「お知らせ」「新着情報」 | 新しい告知を出すか、トップから外す |
| 終わったキャンペーン・旧料金が残っている | トップのバナー・料金ページ | 終わった日に消す。料金には改定日を書く |
| ©の年が古い | ページ最下部 | 今年の年に直すか、年を自動で表示する |
| 年末年始・夏季休業の案内が去年のまま | トップ・お知らせ | 休業が終わったら消す |
| 更新が止まったSNSへのリンク | ヘッダー・フッターのアイコン | 使っていないアカウントは外す |
| 「準備中」のままのページ | メニューの中 | 中身を入れるか、メニューから外す |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)。1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
どのページをどれくらいの頻度で見直す?ページ別の目安
更新の回数を決めるより、「どのページが、何が起きたら古くなるか」を決めておくほうが続きます。暖簾AIがすすめる見直しの目安は次のとおりです。公的な基準ではなく、作業の段取りとしての目安です。
| ページ | 古くなるきっかけ | 見直しの目安 |
|---|---|---|
| 営業時間・休業日・アクセス | 営業時間の変更、臨時休業、移転、駐車場の変更 | 変わった日のうち |
| 料金 | 値上げ・値下げ、手数料の変更 | 変わる前日まで。改定日を書く |
| お知らせ | 休業案内・キャンペーンの終了 | 終わった日。少なくとも月1回は確認 |
| サービス紹介 | 扱うサービスの追加・終了 | 3か月に1回 |
| よくある質問 | 同じ質問が何度も来た | 3か月に1回 |
| スタッフ・代表あいさつ | 人の入れ替わり・資格の取得 | 半年に1回 |
| 会社概要・プライバシーポリシー | 所在地・代表者の変更、法令の改正 | 年1回 |
| ブログ・事例 | 新しい仕事・季節の話題 | 続けられる頻度(月1本など)で一定に |
出典:暖簾AI作成の目安
営業時間や休業日は、Googleビジネスプロフィールにも同じ情報を載せていることが多い項目です。ホームページだけ直して地図の情報が古いまま、という食い違いが起きやすいため、両方を同じ日に直します。登録と設定の手順はGoogleビジネスプロフィールの記事で説明しています。
料金ページは、改定の前後で問い合わせの行き違いが起きやすいページです。「2026年4月1日から改定」のように切り替えの日を書き、古い料金表の画像やPDFがほかのページに残っていないかも探します。
お知らせやブログが止まったらどうする?消す・減らす・続けるの判断
お知らせ欄やブログは、続いていれば「動いている会社」に見えますが、止まると逆のサインになります。止まっている場合は、次の順に判断します。
- 続けられるかを決める:月に1本書ける人と時間があるなら、テーマを先に12本分決めてから再開する。テーマの探し方はブログのネタの見つけ方にまとめています
- 続けられないなら目立たせない:トップの「最新のお知らせ」欄を外すか、休業案内など必要な時だけ出す形にする
- 古い記事は中身で分ける:今も役に立つ内容(料金の考え方、作業の流れなど)は書き直して最終更新日を付け、終わった告知は削除する
- 使っていないページを公開したままにしない:終了したキャンペーンのページや、試しに作ったページを消す
4つ目は見た目だけの話ではありません。IPA(情報処理推進機構)の「安全なウェブサイトの運用管理に向けての20ヶ条」は、確認項目の1つに「不要になったページやウェブサイトを公開していませんか?」を挙げています(出典:IPA、2019年3月6日更新)。使っていないページは見直しの対象から漏れやすいので、ページの一覧を作り、年に1回は要るかどうかを確かめます。
見た目以外の「更新」とは?ソフトと計測タグの点検
ホームページの更新には、文章や写真を変えることのほかに、サイトを動かしているソフトを新しく保つことも含まれます。暖簾AIの調査では、中小事業者のサイトの59.0%がWordPressで作られていました。WordPressは本体・テーマ・プラグインにそれぞれ更新が出るため、手を入れないと古い版のまま動き続けます。
IPAの20ヶ条は、ウェブアプリケーションはCMSなどのソフトウェアで構成されているため、脆弱性が見つかったソフトウェアはバージョンアップなどで対処する必要があること、その前提として自分のサイトがどのソフトウェアで作られているかを把握することを挙げています。更新は次の手順で進めます。
- サイト全体のバックアップを取る(サーバーの機能か、バックアップ用のプラグインで)
- 管理画面で、更新が出ている本体・テーマ・プラグインを確かめる
- 使っていないプラグインとテーマは、更新より先に削除する
- 更新したら、トップ・問い合わせフォーム・スマホ表示の3つを実際に開いて確かめる
- フォームはテスト送信して、通知メールが届くことを確かめる
IPAの20ヶ条は、バージョンアップ後に既存のウェブアプリケーションが動かなくなることがあるため、事前の検証が必要だとも書いています。更新を依頼先に任せている場合は、誰がいつ更新し、表示を確かめているかを聞いておきます。
計測のタグも点検の対象です。調査では、旧Googleアナリティクス(UA)のタグだけが残り、GA4もGoogleタグマネージャーも見当たらないサイトが12.7%ありました。こうしたサイトは計測が止まっている可能性があります。確かめ方は旧アナリティクスのタグの記事で説明しています。
更新を続けるにはどうする?月1回15分の点検表
更新が止まる理由の多くは、「誰が・いつ見るか」が決まっていないことです。月に1回、日付を決めて次の項目を確かめます。
- トップのお知らせ・バナーに、終わった告知がないか
- 営業時間・休業日・料金が今の情報と同じか(Googleビジネスプロフィールも)
- 電話番号をスマホでタップして、発信画面が出るか
- 問い合わせフォームをテスト送信して、届くか
- WordPressなどの管理画面に、更新が出ていないか
- ページ下部の©の年と、SNSへのリンクが今の状態か
- Search Console に新しいエラーや警告が出ていないか
確かめた日と直したことを1行ずつ記録しておくと、担当が変わっても引き継げます。年に1回は全ページの一覧を見て、要らないページを消す日を作ります。
暖簾AIの運用アプリでは、実物の見た目のまま文章や写真を直して反映できるページ編集を使えます。今のサイトに古い設定が残っていないかは、URLを入れるだけの無料診断で確かめられます。
よくある質問
- 更新すれば検索順位は上がりますか?
- 更新の回数そのもので順位が上がるわけではありません。Googleは内容を実質的に変えずに日付だけを変えることを避けるべき例に挙げており、情報を正しく役に立つ状態に保つことが更新の目的です。
- 著作権表示(©)の年は毎年書き換えないといけませんか?
- 法律上の義務ではありません。著作権法第17条第2項は、権利を持つのに方式の履行は要らないと定めています。見る人に古い印象を与えないよう、年を今年にするか、自動で今年の年を表示する設定にしておくと手間が減ります。
- 何年も更新していないサイトは作り直すべきですか?
- 情報が古いだけなら、作り直さずに文章と写真を直せば足りることが多くあります。スマホで表示が崩れる、自分で更新できないなど、土台に問題がある場合に作り直しを検討します。
- ページに更新日を書いたほうがいいですか?
- 料金表やよくある質問など、時期で内容が変わるページには書いておくと読む人の判断材料になります。Googleは日付を目立つ位置に置き、「最終更新日」などのラベルを付けることを勧めています。
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