飲食店にホームページは要り、その役割は、店が全部の中身を決められる「元の情報」の置き場です。グルメサイトやGoogleマップの代わりではありません。店が中身を決められるのはホームページだけで、グルメサイトの表示順位は契約プランの金額で上下すると、公正取引委員会が2020年3月公表の調査で整理しています[2]。間違うと困る情報(メニューと税込の価格・営業時間・予約とキャンセルの決まり)は、ホームページで正しく持ちます。ほかの場所はそこへ案内します(2026年10月29日確認)。
飲食店にホームページは要る?
飲食店にホームページは要りますが、役割はグルメサイトやGoogleマップの代わりではなく、店が全部の中身を決められる「元の情報」の置き場です。グルメサイトの表示順位や評点、Googleマップに利用者が足す情報は、店が決められません[2][6]。
ホームページとは、店が自分で持ち、文章・表・ページの構成を全部決められるウェブサイトのことです。グルメサイトとは、飲食店の情報を集めて検索・予約・口コミの仕組みを提供するサイトのことです。公正取引委員会の調査では「飲食店ポータルサイト」と呼ばれています[1]。
「要るか要らないか」で迷う店ほど、先に「間違うと困る情報をどこに正しく置くか」を決めると答えが出ます。メニューと税込の価格、営業時間、予約とキャンセルの決まり、アレルギー対応の方針は、どれも間違うとお客様とのもめごとにつながる情報です。こうした情報を店の言葉で正しく持てる場所がホームページで、ほかの場所はそこへ案内する、という分担が基本になります。
ホームページと、ほかの場所の違い
店が決められる範囲- 検索結果の表示順位
- 評点の決め方
- 利用者が追加する料理名・写真・口コミ
公正取引委員会の調査概要と Google のヘルプの説明をもとにした概念図です。
業種によって、予約サイトに頼るか自社サイトが効くかの度合いは違います。飲食店がほかの業種とどう違うかは予約サイトに頼る業種、自社サイトが効く業種で比べています。中小事業者全体のホームページの必要性は中小企業にホームページは必要?にまとめています。
お客様は、どこで飲食店を探している?
公正取引委員会が2020年3月に公表した調査では、消費者の約85%が一般的な検索エンジンを使って飲食店の情報にアクセスすると答えています[2]。同じ調査で、約91%は評点の決め方を知らないサイトがあると答えました[2]。
公正取引委員会は2019年4月から2020年3月にかけて飲食店ポータルサイトの取引を調べ、2020年3月18日に報告書を公表しました[1]。アンケートの送り先は次のとおりで、ほかにヒアリングが46者に行われています[1]。
- ポータルサイト事業者17社(回答16社)
- 全国の飲食店13,000店(回答1,091店)
- ポータルサイトに載っている飲食店8,000店(回答491店)
- ポータルサイトを使う消費者10,000人
| 一般的な検索エンジンで飲食店の情報にアクセスする | 約85% |
|---|---|
| 店舗の評価(評点)を参考にしている | 約83% |
| 評点の決め方を知らないサイトがある | 約91% |
| 表示順位の決め方を知らないサイトがある | 約89% |
| ポータルサイトと予約管理システムが連携したほうがよい | 約79% |
同じ概要は、表示順位について「低額な手数料のプランを契約する飲食店より、高額なプランを契約する飲食店を、より上位に表示」と整理しています[2]。評点は、投稿された評価に独自のルール(アルゴリズム)を組み合わせて算出されています[2]。ポータルサイト側は、飲食店からの手数料が評点に影響することはないとしています[2]。
お客様の多くは検索エンジンからも店を探し、グルメサイトの評点も見ています。ただし、その評点や並び順の決め方は多くの人に知られていません。店の側から見ると、グルメサイトの中での見え方は店が決められない部分が大きい、ということです。調査は2020年時点のもので、いまの数字とは限りません。
調査の数字を読むときに、気をつけることは?
公正取引委員会の調査の数字は、2019年4月から2020年3月に行われたアンケートの回答で、いまの割合とは限りません[1]。消費者のアンケートは「ポータルサイトを利用する消費者」に送られたもので、すべての人の平均ではありません[1]。飲食店のアンケートの回収率は約8%と約6%でした[1]。記事では割合をそのまま引用していますが、自店の判断には、自店のお客様に「何を見て来たか」を聞いた数を合わせて使うと確かです。
グルメサイト・Googleマップ・Instagram・ホームページの役割は、どう違う?
飲食店の4つの場所の違いは「誰が中身を決めるか」にあります。並び順や評点はグルメサイトが決めます。Googleマップには利用者や Google も情報を足します。Instagram の投稿は流れていき、ホームページは全部を店が決めます。
| 場所 | 強いところ | 店が決められないところ | 向いている役割 |
|---|---|---|---|
| グルメサイト | 店を探している人が集まる。ネット予約やクーポンの受け皿になる | 表示順位・評点の決め方、契約内容の変更、口コミ[2] | 新しいお客様に見つけてもらう、予約を受ける |
| Google ビジネス プロフィール(Googleマップ) | 店名や「近くの店」で検索した人に、地図・営業時間・電話・口コミがまとめて出る | 利用者が追加する料理名や写真、Google が集めた情報、口コミ[6][7] | 「今から行けるか」「どこにあるか」に答える |
| 料理や店の雰囲気を写真と動画で伝えられる。常連への近況の知らせ | 投稿は時間とともに流れ、古い投稿ほど見つけにくい | 雰囲気を見せる、日々の入荷や限定メニューを知らせる | |
| ホームページ | 文章・表・ページの構成を全部店が決められる。検索エンジンにも読まれる | ―(自分で更新しないと古くなる) | メニューと価格、営業時間、予約とキャンセルの決まり、アレルギー対応の方針など「正しい元の情報」を置く |
飲食店の4つの場所の役割
役割の分け方- 1グルメサイトの検索・特集
- 2Googleマップの近くの店の検索
- 3Googleマップの営業時間・電話・地図
- 4Instagramの今日の様子
- 5ホームページのメニューと税込価格
- 6営業時間・予約とキャンセルの決まり
- 7アレルギー対応の方針・宴会の条件
どの場所も、3つ目の「元の情報」を写す形にすると、食い違いが起きにくくなります。
ホームページの役割は「集客の主役」と決めつけるより、ほかの3つが参照する元の情報と考えると分かりやすくなります。グルメサイトの店舗情報や Google の営業時間を直すときも、ホームページに正しい表が1枚あれば、それを写せば済みます。SNS とホームページの役割の違いはSNSだけでいい?ホームページとSNSの役割の違いでも業種を問わずに整理しています。
グルメサイトだけでは、何が足りない?
グルメサイトだけでは、表示順位・評点・契約内容・口コミの扱いを店が決められず、店の情報を自分の言葉で全部書ける場所がない点が足りません。公正取引委員会の調査概要は、こうした点を取引上の課題として整理しています[2]。
| 検索結果の表示順位を上げたい加盟店 | 約92% |
|---|---|
| 表示順位に不満や疑問を感じる加盟店 | 約32% |
| 評点を上げたい加盟店 | 約94% |
| 評点に不満や疑問を感じる加盟店 | 約32% |
| 店舗情報や口コミを無断で掲載され不利益を被った飲食店 | 約29% |
| 一方的な契約内容の変更を受けた加盟店 | 約11% |
調査概要は、問題になりうる場面と、ポータルサイトに望ましい対応を次のように示しています[2]。
| 場面 | 独占禁止法上のおそれ | 望ましい対応(概要の記載) |
|---|---|---|
| 一方的な契約内容の変更 | 優越的地位にあるサイトが契約内容を一方的に変更し、不当に不利益を与える場合は、優越的地位の濫用となるおそれ | 根拠を示し、改定までの期間を十分に設け、飲食店から十分に意見を聞く |
| 表示順位・評点 | 有力なサイトが合理的な理由なく恣意的にルールを設定・運用し、特定の店を不利にする場合は、差別取扱いや優越的地位の濫用となるおそれ | 決める重要な要素を飲食店と消費者にできる限り明らかにし、第三者のチェック体制で公正性を確保する |
| 店舗情報や口コミ | 加盟店でない店からの修正依頼に応じないなど、異なる扱いで競争上著しく不利になる場合は差別取扱いのおそれ | 客観的に正確でないと判断できる場合には、特段の条件なく削除・修正の要望に応じる |
| 予約管理システムの利用制限 | 合理的な理由なく予約管理システムからのアクセスを遮断する場合は、取引妨害となるおそれ | 合理的な理由がない限り技術的に遮断せず、API 連携を行う |
出典:公正取引委員会『飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書(概要)』2020年3月(2026年10月29日確認)
グルメサイトの店舗情報に誤りがあったときも、ホームページに正しい情報が出ていれば、「どれが正しいか」を示す根拠になります。予約の在庫を複数のサイトで管理する負担については飲食店の予約は電話・ネット予約・LINEのどれを主に?で扱っています。
グルメサイトと付き合うときに、確かめておくことは?
グルメサイトを使い続ける場合も、調査概要が課題に挙げた点を、契約の前と契約中に確かめておくと、急な変更に慌てずに済みます[2]。
| 確かめること | なぜ確かめるか |
|---|---|
| 契約内容を変えるとき、いつ・どう知らせが来るか | 一方的な契約内容の変更を受けた加盟店が約11%あり、そのうち約69%が不利益を受けたと答えている |
| 表示順位や評点を決める主な要素は何か | 公正取引委員会は、重要な要素をできる限り明らかにすることが望ましいとしている |
| 店舗情報や口コミの誤りを直してもらう窓口 | 客観的に正確でない情報は、特段の条件なく削除・修正に応じることが望ましいとされている |
| 予約の在庫をほかの予約管理システムとつなげるか | 各サイトの予約システムは独立していて、複数のサイトに載せると手で在庫を合わせる必要がある |
出典:公正取引委員会『飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書(概要)』2020年3月(2026年10月29日確認)
Googleマップがあれば、ホームページは要らない?
Googleマップだけでは足りず、ホームページも持つほうが確実です。Googleマップの情報の一部は、店以外の利用者や Google 自身も更新するためです[6][7]。Google ビジネス プロフィールとは、Google 検索やGoogleマップに店の情報を出すための Google の無料の仕組みのことです。
Google のヘルプでは、次のことが説明されています。
- レストランの営業時間は「店内飲食の時間」を指定する(ガイドライン)[4]。時間帯によって変わるサービス(宅配・テイクアウトなど)は「営業時間の詳細」で設定する[5]。
- Google マップのユーザーは、店のメニューに料理の写真と名前を追加でき、「情報の修正を提案」から料理名の編集や誤りの報告もできる[6]。
- プロフィールの「収集された情報」から、Google が集めた情報の情報源と収集日を確かめられる[7]。
- 登録された確認済みの電話番号に Google から自動メッセージが送られ、その返信がプロフィールの更新に使われることがある(一部の地域・言語・業種のみ)[7]。
2025年5月28日の Google の発表では、飲食店向けの機能が3つ紹介されました[3]。
- 楽天ぐるなび・ヒトサラ・食べログのクーポンがプロフィールに出て、選ぶと予約サイトに移る
- メニューの写真を PDF でアップロードすると文字のデータに変換し、確認して公開できる
- 使える決済サービスのロゴを表示できる
つまり Googleマップは、グルメサイトや利用者の書き込みも集まる「交差点」です。ここに出る情報が食い違ったとき、どれが正しいかを示せる場所として、プロフィールのウェブサイト欄から自店のホームページへつないでおく意味があります。ガイドラインは、拠点ごとに1つのウェブサイトを指定するとしています[4]。営業時間の食い違いを防ぐ具体的な手順はカフェの営業時間がGoogleとサイトで違う?で扱っています。
Googleマップで、飲食店が自分で入れておく項目は?
Googleマップの店の情報のうち、店が自分で入れておける項目を先に埋めておくと、利用者の提案や Google が集めた情報に頼る部分を減らせます。
| 項目 | Google の説明 | 飲食店での入れ方 |
|---|---|---|
| 営業時間 | レストランは店内飲食の時間を指定する[4] | 閉店時刻を入れ、ラストオーダーはホームページに書く |
| 営業時間の詳細 | 時間帯によって変わるサービス(宅配・テイクアウトなど)に使う[5] | テイクアウト・ランチの時間を分けて入れる |
| 特別営業時間 | 一時的な時間の変更や、連続して最長6日間の休業に使う[5] | 祝日・連休・貸切の日を入れる |
| メニュー | メニューの写真を PDF でアップロードすると文字のデータに変換し、確認して公開できる[3] | ホームページのメニューと同じ価格にする |
| 決済方法 | 使える決済サービスのロゴを表示できる[3] | 店で実際に使える物だけを入れる |
| ウェブサイト | 拠点ごとに1つのウェブサイトを指定する[4] | メニューと営業時間が載ったホームページを入れる |
| 予約・注文のリンク | 予約・料理の注文などのリンクを種類ごとに最大10個まで追加し、上に出すものを「ビジネス優先」に選べる[13] | 自店の予約ページ・注文ページを優先にする |
Instagramだけで集客している店に、足りないものは?
Instagramだけの店に足りないのは、メニュー・価格・営業時間・予約の決まりの「今の正しい値」を1か所にまとめて置く場所です。Instagram は雰囲気を伝えるのに向いていますが、投稿は時間とともに流れ、古い投稿ほど見つけにくくなります。
たとえば、冬だけ営業時間を短くする店が、その知らせを Instagram の投稿だけで出したとします。翌年の冬に来たお客様が古い投稿と新しい投稿のどちらを信じればよいか迷うだけでなく、Googleマップやグルメサイトの営業時間とも食い違いが起きやすくなります。投稿は「お知らせ」、ホームページは「いまの決まり」と分けておくと、こうした迷いが減ります。
| 情報 | Instagram に向く形 | ホームページに向く形 |
|---|---|---|
| メニュー | 新しい料理・季節の料理の写真 | 全部のメニューと税込の価格の表 |
| 営業時間 | 臨時休業や時短の知らせ | 曜日ごとの営業時間とラストオーダーの表 |
| 予約 | 空席の知らせ | 予約の方法とキャンセルの決まり |
| 店の様子 | 今日の仕込み・店内の雰囲気 | 席数・個室・子ども連れ・喫煙の条件 |
Instagram のプロフィールのリンクを、メニューと営業時間のページに向けておけば、投稿で興味を持った人をそのまま正しい情報へ案内できます。料理や作品の写真を SNS とホームページでどう分けるかは、ネイルサロンの例でネイルのデザイン写真、Instagramとホームページでどう分ける?にまとめています。考え方は飲食店にもそのまま使えます。
Instagramの投稿から、ホームページへどうつなぐ?
Instagram からホームページへは、プロフィールのリンクを1つに決めてつなぎます。投稿の文の終わりには「メニューと営業時間はプロフィールのリンクから」と添えます。リンク先は、そのときどきで変えるより、メニューと営業時間が載ったページに固定しておくほうが、お客様が迷いません。臨時休業のお知らせは投稿でも出し、同じ日にホームページの営業時間の表と Googleマップの特別営業時間も直します[5]。
飲食店のホームページに、まず置く情報は?
飲食店のホームページにまず置くのは、間違うとお客様とのもめごとにつながる4つの情報です。メニューと税込の価格、営業時間とラストオーダー、予約とキャンセルの決まり、アレルギー対応の方針です。ページ数を多くする必要はありません。
| 置く情報 | 理由(根拠) | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| メニューと税込の価格 | 価格は媒体を問わず税込で示す義務がある(消費税法第63条、消費税を納める義務が免除される事業者を除く)[8]。料理名や食材の言葉は、写真を含めたメニュー全体の印象で景品表示法上の問題になるかが判断される[9] | 飲食店のメニューページの決まり |
| 営業時間・定休日・ラストオーダー | Google の営業時間は店内飲食の時間[4]。ラストオーダーや時間帯で変わるサービスの書き分けはホームページのほうが細かくできる | カフェの営業時間がGoogleとサイトで違う? |
| 予約の方法とキャンセルの決まり | キャンセル料を請求するには、予約時に決まりを示しておくことが必要と考えられるとされる[10] | 飲食店の予約は電話・ネット予約・LINEのどれを主に? |
| 食物アレルギーへの対応の方針 | 外食は表示義務の対象外だが、提供するなら最新性・正確性と意図せぬ混入の注意が求められる[11] | 飲食店のメニューページの決まり |
| 宴会・貸切・子ども連れの条件 | グルメサイトの入力欄に収まりにくい、店ごとの条件 | 居酒屋の宴会コースのページの作り方 |
| 店名・住所・電話の正式な表記 | ほかの場所の表記を合わせる基準になる | LocalBusiness構造化データの書き方 |
「グルメサイトに全部載っているから」と思っても、表示の形はサイトが決めます。たとえばコースの細かい条件や、仕入れで変わる品書きの説明は、サイトの入力欄に入りきらないことがあります。店の言葉で全部を書ける場所が1つあると、問い合わせの電話で同じ説明をくり返す回数も減らせます。
書く順番は、お客様が来店を決めるまでに知りたい順にします。メニューと税込の価格、営業時間、予約の決まりの3つがそろえば、小さなホームページでも「元の情報」の役割は果たせます。写真やお店の物語は、そのあとに足しても遅くありません。英語など外国語のページを足すかどうかも、まず日本語の正しい値がそろってから考えると、訳した後の直し忘れを防げます。
小さなホームページは、どんなページで組む?
飲食店の小さなホームページは、トップ・メニュー・営業時間とアクセス・予約の4ページで始められます。最初から写真の多い凝ったページを作るより、正しい値がそろったページを早く出すほうが、ほかの場所の食い違いを早く直せます。
| ページ | 載せること | 更新の目安 |
|---|---|---|
| トップ | 店名・料理のジャンル・税込の価格帯・営業時間の要点・予約の入口 | 季節で料理が変わるとき |
| メニュー | 料理名・税込の価格・アレルギー対応の方針・テイクアウトの有無 | 価格や料理を変えた日 |
| 営業時間とアクセス | 曜日ごとの営業時間とラストオーダー・定休日・住所・駐車場 | 営業時間を変えた日 |
| 予約 | 予約の方法・キャンセルの決まり・宴会や貸切の条件 | 決まりを変えた日 |
ページの組み方の例です
AI検索で店を聞かれたとき、答えの材料になるのは何?
AI検索で店を聞かれたときの答えの材料になるのは、営業時間・予約の可否・個室・価格帯のような条件が、ページに文章や表で書かれていることです。ChatGPT や Google の AI による概要のように AI が質問に答える形の検索では、「〇〇駅の近くで個室のある和食店は?」のような条件付きの問いが打たれます。
グルメサイトの評点は店が決められませんが、ホームページの文章は店が決められます。「個室は4名から8名」「ランチは予約不可」のように、条件を具体的な言葉で書きます。それが AI の回答に対しても、いちばん確かな準備です。
| お客様が打ちそうな問い(例) | ホームページに書いておくこと |
|---|---|
| 個室はある?何人まで? | 個室の数と、使える人数の幅 |
| 子ども連れで行ける? | 子ども用の椅子・食器、ベビーカーで入れるか |
| 一人で入りやすい? | カウンター席の有無と席数 |
| 予約なしで入れる? | 予約の要否、当日の空席の確かめ方 |
| 予算はいくらくらい? | ランチ・ディナーそれぞれの税込の価格帯 |
| 何時まで食事できる? | 閉店とラストオーダーの時刻 |
問いは説明用の例です
構造化データとは、検索エンジンに店の情報を機械が読める形で渡す書き方のことです。Google の説明では、LocalBusiness の推奨プロパティに menu・servesCuisine・priceRange などが挙がっています[12]。文章の情報と構造化データの値は同じにします。自店が AI にどう紹介されているかは、ChatGPT・Geminiで自社の紹介を確かめる方法と質問例の手順で確かめられます。夜の店の例はバーが検索とAIに見つけてもらうために載せる9つの情報で扱っています。
構造化データの値は、どこから写す?
構造化データの値は、ホームページに見えている表から写します。Google の説明にある LocalBusiness のプロパティのうち、飲食店で使う物を並べます[12]。
| プロパティ | 意味 | 写す元 |
|---|---|---|
| name・address(必須) | 店名・住所 | 看板・Googleマップと同じ表記 |
| telephone | 電話番号 | ホームページの電話番号 |
| openingHoursSpecification | 営業時間 | 営業時間の表(閉店時刻) |
| menu | メニューのページの URL | メニューのページ |
| servesCuisine | 料理のジャンル | トップの店の説明 |
| priceRange | 価格帯 | 税込の価格帯の表記 |
飲食店がホームページを持つとき、次にやることは?
飲食店が最初にやることは、店名で検索して、各場所に出ている営業時間・価格・電話番号を書き出し、食い違いを見つけることです。食い違いが見つかれば、ホームページに正しい表を置く理由がそのまま決まります。
- 今の表示を書き出す
店名で Google 検索し、ビジネス プロフィール・グルメサイト・Instagram に出ている営業時間・価格・電話番号を書き出します。 - 元の表を作る
食い違いがあれば、正しい値をホームページの1つの表にまとめます。ホームページがない場合は、まずメニュー・営業時間・予約の3ページだけ作ります。 - Google とつなぐ
Google ビジネス プロフィールのウェブサイト欄に、そのホームページを入れます。「収集された情報」も見ておきます[7]。 - グルメサイトを直す
グルメサイトの店舗情報を、ホームページの表に合わせて直します。直せない誤りは、サイトに削除・修正を求めます。 - Instagram をつなぐ
Instagram のプロフィールのリンクも同じホームページにします。 - 変えるときは同じ日に
価格や営業時間を変えるときは、ホームページ→Google→グルメサイト→Instagram の順に、同じ日に直します。
価格・営業時間を変えるときの直す順
直す順番同じ日に4つを回ります。
ホームページを作る費用は作り方で大きく違います。種類別の相場はホームページ制作の費用相場は?にまとめています。業種ごとにホームページの何が違うかの実測は業種でホームページの何が違う?9業種のトップページを実測で読めます。
月に一度、どこを見ればよい?
ホームページを作ったあとは、月に一度、店名で検索して Googleマップの営業時間・メニュー・写真を見比べます。プロフィールの「収集された情報」で、情報源と収集日も確かめます[7]。グルメサイトの店舗情報も同じ日に見ます。食い違いがあれば、元の表(ホームページ)を正しい値にしてから、ほかの場所を直します。見た日と直した場所を1行ずつ控えておくと、次の月に何を見ればよいかがすぐ分かります。
よくある質問
- テイクアウトやデリバリーの注文は、Googleマップから受けられますか?
- Google ビジネス プロフィールには、予約・料理の注文・店舗受け取りと宅配などのリンクを追加する仕組みがあり、種類ごとに最大10個まで入れて、上に出すものを「ビジネス優先」に選べます。自店のホームページの注文ページや、使っている注文サービスのページを入れます。注文の条件(受け取りの時間・最低金額など)はホームページに書いておきます。
- ホームページとGoogleマップの営業時間が違うと、どうなりますか?
- Googleマップには、プロフィールに入っている営業時間が表示されます。ホームページの時間と違っていると、お客様はどちらが正しいか分からず、閉まっている時間に来てしまうことがあります。営業時間を変えたら、ホームページとプロフィールを同じ日に直し、月に一度は両方を見比べます。
- グルメサイトの有料プランをやめても、ホームページがあれば大丈夫ですか?
- 公正取引委員会の調査概要(2020年3月)では、表示順位は高額なプランを契約する店ほど上位に表示されると整理されています。プランを変えれば、グルメサイトの中での見え方は変わりうると考えておく必要があります。ホームページはその代わりというより、どの入口から来た人にも正しい情報を渡す場所として持っておくものです。
- グルメサイトに載っている自店の情報が間違っています。直してもらえますか?
- 公正取引委員会は、客観的に正確でないと判断できる場合には、特段の条件なく飲食店からの削除・修正の要望に応じることが望ましいとしています。ただし調査では、店舗情報や口コミを無断で掲載され不利益を被った店(約29%)のうち約54%が削除・修正を求め、少なくとも約29%は削除・修正ができていないと答えました。正しい情報をホームページに出しておくと、どれが正しいかを示す根拠にもなります。
- Instagram だけで集客している店にも、ホームページは要りますか?
- Instagram は雰囲気を伝えるのに向きますが、投稿は時間とともに流れていき、メニューや営業時間の「今の正しい値」を1か所にまとめておくのは苦手です。メニューと価格、営業時間、予約の決まりだけを載せた小さなホームページでも、プロフィールのリンク先として役に立ちます。
- ホームページを作る費用はどのくらいですか?
- ホームページの制作費は、自分で作るか、テンプレートで頼むか、オリジナルで頼むかで、数千円から100万円以上まで幅があります。飲食店の場合、まずメニュー・営業時間・予約の3ページで始め、必要に応じて増やす形でも「元の情報」の役割は果たせます。
- Googleマップのメニューは、ホームページのメニューと別に入れる必要がありますか?
- Google は2025年5月に、メニューの写真を PDF でアップロードすると文字のデータに変換し、確認したうえでメニューとして公開できる機能を紹介しています。利用者もメニューに料理の写真と名前を追加できるため、ホームページの正しいメニューと見比べ、違いがあれば直します。価格を変えたら、ホームページと同じ日に Google 側も直します。
- ホームページがあれば、Googleマップの順位は上がりますか?
- Google のガイドラインは、プロフィールには拠点ごとに1つのウェブサイトを指定するとしていますが、このガイドラインには、ホームページの有無で順位がどう変わるかは書かれていません。ホームページは順位のためというより、営業時間・メニュー・予約の決まりの正しい値を示す場所として持ちます。地図の運用全体は MEO の記事にまとめています。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索とAIの回答で見つけてもらうための項目を無料で点検します。登録は要りません。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- 飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査について(報道発表資料)(公正取引委員会、2020年3月18日公表・2026年10月29日確認)
- 飲食店ポータルサイトに関する取引実態調査報告書(概要)(公正取引委員会、2020年3月・2026年10月29日確認)
- 飲食店のクーポン表示など Google ビジネス プロフィールの便利な新機能のご紹介(Google Japan Blog、2025年5月28日公開・2026年10月29日確認)
- Google に掲載するビジネス情報のガイドライン(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月29日確認)
- 特別営業時間を設定する方法(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月29日確認)
- レストランで人気の料理の名前を管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月29日確認)
- ビジネス プロフィールを編集する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月29日確認)
- 事業者が消費者に対して価格を表示する場合の価格表示に関する消費税法の考え方(財務省、2021年1月7日・2026年10月29日確認)
- メニュー・料理等の食品表示に係る景品表示法上の考え方について(消費者庁、2014年3月28日公表・2016年4月1日一部改定・2026年10月29日確認)
- No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート(サービス産業の高付加価値化に向けた外部環境整備等に関する有識者勉強会(フードリンク掲載のPDF)、2018年11月1日・2026年10月29日確認)
- 外食・中食におけるアレルゲン情報の提供に向けた手引き(外食等におけるアレルゲン情報推進検討会(日本フードサービス協会 掲載)、2017年6月30日作成・2023年3月9日修正(2025年8月掲載のファイル)・2026年10月29日確認)
- ローカル ビジネス(LocalBusiness)の構造化データ(Google 検索セントラル、2026年9月12日更新・2026年10月29日確認)
- ローカル ビジネス リンク(Google ビジネス プロフィール ヘルプ、2026年10月29日確認)