AIによる概要(AI Overviews)とは?日本ではいつから表示されている?
AIによる概要は、Google検索で調べた言葉に対して、生成AIでまとめた要点を検索結果の上部に出し、根拠になったページへのリンクを並べる機能です。Google検索ヘルプでは、生成AIの回答が特に有用だとシステムが判断した場合に表示されると説明されています(出典:Google『Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける』)。すべての検索で出るわけではありません。
答えを組み立てるとき、AIによる概要と AI モードは「クエリ ファンアウト」という手法を使う場合があります。Google検索セントラルの説明では「関連する複数のサブトピックやデータソースに対して検索を実行し、それをもとに回答を組み立てる手法」です(出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』2025年)。利用者が入れた言葉そのものだけでなく、そこから分かれた細かい問いに答えているページも、リンクとして選ばれることがあります。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 2024年8月16日 | AIによる概要を日本を含む6か国に広げ、日本語での表示が始まる |
| 2025年9月9日 | Google検索の「AI モード」を日本語で順次提供開始(PC・モバイルのブラウザ、Android と iOS の Google アプリ) |
| 2026年8月31日 | Search Console の「生成 AI パフォーマンス レポート」が世界中のすべてのウェブサイトに提供される |
出典:Google Japan Blog『AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法』(2024年8月16日)、同『Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始』(2025年9月9日)、Search Console ヘルプ『生成 AI パフォーマンス レポート(検索)』
利用者の側では、AIによる概要そのものを無効にはできません。検索した後に「ウェブ」のフィルタを選ぶと、AIによる概要のない、リンクだけの結果に切り替えられます(出典:Google 検索ヘルプ)。表示されるかどうかは検索の内容によって変わるため、自社に関係する「地域名+業種」などの言葉で実際に検索して、出るかどうかを確かめておくと状況がつかめます。
AIによる概要にサイトが載る条件は?Googleの公式の説明
Google検索セントラルは、AIによる概要や AI モードでリンクとして表示されるには「ページがインデックスに登録されており、Google 検索でスニペットが表示され、検索の技術的要件を満たしている必要があります」と説明しています。あわせて「AI 機能で表示されるために、新たにコンピュータが解読可能なファイルや AI テキスト ファイル、マークアップを作成する必要はありません」とも書かれています(出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』)。条件を満たしても、クロール・インデックス登録・表示が約束されるわけではない点も、同じページで断られています。
2026年10月9日に更新された最適化ガイドでは、「生成 AI 検索向けに最適化することは、検索エクスペリエンス向けに最適化することであるため、SEO であることに変わりはありません」と述べています(出典:Google 検索セントラル『Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する』2026年)。AIによる概要のための特別な作業は無く、検索の基本をそろえることがそのまま準備になります。
Googleが同じページで勧めている項目を、中小事業者のサイトで確かめる形に置き換えると、次の表になります。
| Googleが勧めること | 自社サイトで確かめること |
|---|---|
| robots.txt だけでなく、CDN やホスティングの設定でもクロールを許可する | robots.txt に「Disallow: /」が無いか。セキュリティの設定で、海外からのアクセスやボットを一律に止めていないか |
| 内部リンクから重要なページに届くようにする | トップページから、料金・サービス・会社案内のページへリンクをたどって行けるか |
| 重要な内容はテキストで載せる | 料金表・営業時間・対応地域が、画像の中の文字だけになっていないか |
| テキストを画像や動画で補う | 写真に、何を写した物かの説明や alt(代替テキスト)があるか |
| 構造化データをページの表示内容と一致させる | 構造化データの店名・住所・電話番号が、本文の表記と同じか |
| ビジネスプロフィールの情報を最新に保つ | Googleビジネスプロフィールの営業時間・休業日が実際と合っているか |
| ページエクスペリエンスを良くする | スマホで読めるか。表示が極端に遅くないか |
出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』(2025年)の推奨事項をもとに暖簾AIが整理
中小事業者のサイトは準備ができている?863件の調査
暖簾AIは2026年10月15日に、ある事業者団体の公開名簿に載る遺品整理・片付けなどの事業者のサイト1,061件を機械的に調べ、トップページを取得できた863件を集計しました。まず、AIによる概要に限らず検索そのものに載らない設定を数えると、トップページに noindex があるサイトが9件(1.0%)、robots.txt で全ロボットを拒否しているサイトが5件(0.6%)で、合わせて14件(1.6%)でした。
| トップに noindex | 1.0% |
|---|---|
| robots.txt で全ロボットを拒否 | 0.6% |
| どちらか(合計) | 1.6% |
載らない設定のサイトは少数です。差が出るのは、Googleが勧める項目のほうです。トップページで機械的に確かめられた項目の実施率は次の通りでした。
| スマホ表示の指定(viewport) | 88.4% |
|---|---|
| https で表示 | 86.8% |
| 構造化データ(JSON-LD)が何かある | 48.2% |
| 画像の半分以上で alt が無いか空 | 39.6% |
| 店舗・事業者の型の構造化データ | 11.6% |
https とスマホ表示の指定は9割近くまで進んでいる一方、構造化データ(JSON-LD)は48.2%、店舗・事業者の型(LocalBusiness 等)に絞ると11.6%でした。画像の半分以上で alt が無いか空のサイトは39.6%で、写真の内容が文字として伝わっていないサイトが4割近くあります。
この数字は、1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
AIによる概要でアクセスは減る?影響はどう確かめる?
影響の大きさはサイトによって違うため、自社の数字で確かめます。AI 機能からの表示やクリックは、Search Console の検索パフォーマンスのうち、検索タイプ「ウェブ」に含まれて集計されます(出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』)。さらに2026年8月31日からは「生成 AI パフォーマンス レポート」がすべてのサイトに提供され、通常の検索とは別に、AIによる概要と AI モードでサイトへのリンクが表示された回数(両方を合わせた数)を見られるようになりました。インプレッション数は「Google 検索の生成 AI 機能でユーザーにサイトへのリンクが表示された回数」と定義されています(出典:Search Console ヘルプ『生成 AI パフォーマンス レポート(検索)』)。
- Search Console にログインし、自社サイトのプロパティを選ぶ(まだ登録していなければ Google Search Consoleの登録方法 から)
- Search Console ヘルプの「生成 AI パフォーマンス レポート(検索)」のページにあるリンクから、レポートを開く
- 期間を決め、ページ別のインプレッション数を見る。絞り込みに使える項目は、ページ・国・日付・デバイス
- インプレッション数が多いページについて、通常の検索パフォーマンス(検索タイプ「ウェブ」)のクリック数を同じ期間で見る
- 月に1回、同じ長さの期間で数字を書き写し、前の月と比べる
レポートが表示されない場合について、ヘルプは「これは通常、サイトが Google 検索の生成 AI 機能で十分なインプレッション数を獲得していない場合に発生します」と説明しています。公開から日が浅いサイトは、検索での表示そのものが少ないことがあります。暖簾AI自身のサイト(2026年8月公開)でも、9月1日〜10月中旬のウェブ検索のクリックは合計18回(1日0〜4回)でした。
なお Google は「AI による概要が表示される検索結果ページからのクリックは、より質が高いことが確認されています」と説明しています(出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』)。これは Google 全体としての説明です。自社のアクセスが増えたか減ったかは、上の手順で自社の数字を比べて判断します。
AIによる概要に載せたくないときはどうする?
載せたくないページがある場合は、検索結果の表示を制御する設定を使います。Google検索セントラルは、AIによる概要や AI モードでの表示の制限に nosnippet・data-nosnippet・max-snippet・noindex を使うよう案内しています。どれも通常の検索結果にも効く設定なので、影響の範囲を確かめてから使います。
| 設定 | 書く場所 | 効果 | 注意 |
|---|---|---|---|
noindex | ページの meta robots | ページを検索結果から外す | AIによる概要だけでなく、通常の検索結果からも消える |
nosnippet | ページの meta robots | ページの文章をスニペットに使わせない | 通常の検索結果の説明文も出なくなる |
data-nosnippet | HTML の要素の属性 | 指定した部分だけスニペットに使わせない | ページの一部だけを外したいとき向け |
max-snippet | ページの meta robots | スニペットに使う文字数の上限を決める | 短くすると通常の説明文も短くなる |
Google-Extended | robots.txt | Google の他のシステムでの AI の学習やグラウンディングを制限する | 検索の表示を制御する設定とは別の物 |
出典:Google 検索セントラル『AI 機能とウェブサイト』(2025年)
設定を変えても、反映まで数日から数か月かかることがあります。設定したのに表示が変わらないときは、Search Console の URL 検査で、Googlebot が取得した HTML に設定が入っているかを確かめ、必要なら再クロールをリクエストします(出典:同上)。中小事業者のサイトでは、載せたくない場面は多くありません。止める前に、本当にそのページを検索から外してよいかを確かめます。サイト全体を AIによる概要と AI モードから外す Search Console の「検索の生成 AI 設定」(2026年8月31日から全サイトに提供)は、AIモードにサイトを出したくないときは? で説明しています。
AIによる概要に引用されるには?中小事業者が今からできる5つの手順
AIによる概要のために新しい技術を入れる必要はありません。次の5つを順に進めると、Googleの説明する条件と推奨項目をひと通り確かめられます。
- 主要ページが登録されているか確かめる。Search Console の URL 検査で、トップ・料金・サービスのページが「登録されています」になっているかを見る(登録されていないときの原因は Googleにインデックスされない原因と対処法|URL検査で確認する順番)
- お客様の質問に答える段落を置く。よく聞かれる質問を見出しにし、その直後に1〜3文で答える(書き方は よくある質問(FAQ)ページの作り方)
- 料金・営業時間・対応地域を文字で書く。画像だけの料金表を、文字の表に直す
- Googleビジネスプロフィールを実際に合わせる。営業時間・休業日・電話番号を、サイトと同じ表記にそろえる
- 月1回、数字を記録する。生成 AI パフォーマンス レポートのインプレッション数と、「ウェブ」のクリック数を書き写す
AI モードとの違いと、AI モードで紹介されるためにやることは GoogleのAIモードとは? に、AI検索対策の全体のやる順は AI検索対策のやる順のチェックリスト12項目 にまとめています。暖簾AIの運用アプリでは、サイトの診断で SEO・AEO・GEO・MEO・表示の速さの点数を出し、「AIからの流入数」で、どのAIがサイトを読みに来たかと、AIの答えから何人来たかを数えます。
よくある質問
- 利用者がAIによる概要を表示しないようにはできますか?
- Google検索ヘルプによると、AIによる概要そのものは無効にできません。検索後に「ウェブ」のフィルタを選ぶと、AIによる概要のないリンクだけの結果を表示できます。
- AIによる概要とAIモードは何が違いますか?
- AIによる概要は通常の検索結果の上に要点を出す機能で、AIモードは、さらに調べたり比べたりする質問に向いた、会話の形で続けられる検索です。どちらも同じ「AI 機能とウェブサイト」の説明の対象で、サイト側に特別な対策は求められていません。
- AIによる概要に自社の誤った情報が出たらどうすればいいですか?
- 各概要にある高評価・低評価のアイコンから、Googleにフィードバックを送れます。あわせて、元になったページやGoogleビジネスプロフィールの情報を正しく直すことが、根本の対策になります。
- AIによる概要での順位を測れるツールはありますか?
- Googleは最適化ガイドで、第三者のツールはGoogle内部のランキングやAIのシステムにアクセスできないと説明しています。自社サイトの表示回数は、Search Consoleの生成AIパフォーマンスレポートで確かめるのが確実です。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル、2025年12月更新)
- Google 検索の生成 AI 機能向けにウェブサイトを最適化する(Google 検索セントラル、2026年10月9日更新)
- 生成 AI パフォーマンス レポート(検索)(Search Console ヘルプ(Google)、2026年8月31日提供開始)
- Google 検索の AI による概要で、情報をすばやく簡単に見つける(Google 検索ヘルプ、2026年10月閲覧)
- AI による概要 : ウェブにつながる新しい方法(Google Japan Blog、2024年8月16日)
- Google 検索における「AI モード」を日本語で提供開始(Google Japan Blog、2025年9月9日)