暖簾AIは、ホームページ制作と、検索・AI検索での見え方を測って直す運用アプリです。この記事では、ご利用中の会社と自社サイトの記録、総務省とGoogleの資料をもとに、その考え方をお伝えします。
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AI検索対策の費用対効果は、何で決まる?
SEOを頼んだことがある方へすでにSEOをしている会社なら、AI検索対策の分だけを切り出して元を取ろうとしないことです。やることの多くはSEOと重なり、効果も検索の数字の中に混ざって出てきます。見るのは、サイト全体の問い合わせまでの流れです。
はじめての方へはじめての会社なら、まずホームページが生んだ成果そのものを数えます。問い合わせ、電話、SNSや予約サイトへ移った数です。AIから来たか検索から来たかを分けるのは、その後で十分です。
どちらの場合も、決め手は「成果がくり返し起きるか」です。一度だけの問い合わせでは、たまたまか施策の効果かが分かりません。同じ通り道から次の問い合わせが来るようになれば、かけた費用と比べられます。
AI検索対策は、SEOの言い換えなのか?
やることについては、ほぼその通りです。Googleは、AIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の要件や特別な最適化は必要ないと説明しています(出典:Google 検索セントラル)。これまでのSEOの基本が、そのまま当てはまります。
分かりやすい文章、正しいお店の情報、よくある質問への答え。どれも検索とAIの両方に効きます。暖簾AIにも「名前を変えただけでは」という声がよく届くのは、このためです。
大きく変わったのは、効果の確かめ方です。ある利用企業では、ChatGPTが利用者の質問に答えるためにページを読みに来た回数に対して、ChatGPTから人が来た回数は3割あまりでした。答えの中で用が済み、クリックされない分があると考えられます。
はじめてなら、何を成果と数える?
SEOもAI検索対策もしてこなかった会社は、ホームページがどれだけ仕事をしたかを、まず数で知ることから始めます。数える物は、次の4つが基本です。
| 成果 | 数え方の例 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 問い合わせ | フォームを送った数 | いちばん分かりやすい成果 |
| 電話 | スマホで電話番号を押した数 | 実際につながった数とは別 |
| LINE | LINEのボタンを押した数 | 友だち追加の数はLINEの側で見る |
| 予約サイト・SNS | 予約サイトやInstagramへ移った数 | 予約が済んだかは予約サイトの側で見る |
始める前の数を控えておくと、後で比べられます。対策を始めた月より前の数が、費用対効果を測るものさしになります。
AIから来た人だけを数えにくいのはなぜ?
AIから来た人の数は、それだけを見ても費用対効果の判断に使いにくい数字です。理由は3つあります。
1. AIで知って、検索し直して来る人がいる
日本で生成AIを使ったことがある人は58.8%です(15歳以上。前年と同じ20歳以上でみると52.2%)。一方で、ニュースを調べる、買い物を検討するといった場面ごとに使い分けを聞くと、日本は「主に他の方法(AIは補助的)」「他の方法のみ」と答えた割合が、概ね各場面とも米国・ドイツ・中国より高い傾向でした(出典:総務省「令和8年版 情報通信白書」)。
| 2023年度 | 9.1% |
|---|---|
| 2024年度 | 26.7% |
| 2025年度 | 58.8%(15歳以上を含む。20歳以上は52.2%) |
AIを補助に使い、ほかの方法でも調べる人が多いということです。そのため、AIで名前を知った人が、あらためて店名で検索して来ることも多いと考えられます。そうした人は、記録の上では「検索から来た人」です。AI検索対策の効果の一部は、検索の数字の中に入っています。店名で検索する人が増えているかは、Search Consoleの検索の言葉で確かめられます。
2. どこから来たか残らない来訪がある
ChatGPTなどのスマホのアプリから、AIの印が付いていないリンクで来た人は、どこから来たかの情報が残らず、「直接来た人」に混ざります。暖簾AIの計測でも、ここは分けられません。
GoogleのAIによる概要やAIモードから来た人は、Search Consoleでふつうの検索の数字に含めて数えられます。2026年8月末からは、AIの機能に表示された回数を分けて見る報告が全サイトに広がりました。Googleが挙げている項目は表示回数・ページ・国・端末・日付で、来た人がサイトで何をしたかは入っていません(出典:Google 検索セントラル ブログ)。
3. ある会社では、AIを名乗るアクセスの6割が偽物だった
暖簾AIをご利用いただいているある会社では、34日間でAIを名乗るアクセスの総数のうち、63%が偽物でした。AIの会社が公表している送り元から来ていない、名前だけAIを名乗った記録です。
| 偽物 | 63% |
|---|---|
| 本物 | 37% |
| ChatGPTが読みに来た回数(名乗りだけで数えた場合/本物を1として) | 約3倍 |
この会社では、名乗りだけで数えると、ChatGPTが読みに来た回数は本物の約3倍にふくらんでいました。「AIからのアクセスが増えました」という報告を見たら、まず偽物を外した数かを確かめてください。偽物を外さない数字で費用対効果を計ると、効いていない対策まで効いて見えてしまいます。
社内の確認が混ざることもあります。暖簾AIの自社サイトでは、同じ時期に「AIから来た人」として残った記録の5回のうち4回が、社内でAIから開いて確かめた分でした。
AIから来た人は、検索から来た人と動きが違う?
大きな違いは見られませんでした。ある会社のサイトで、AIから来た人とGoogleなどの検索から来た人の読み方を、34日分比べた結果です。AIから来た人はまだ少ないため、数字は目安として見てください。
| 項目 | AIから | 検索から |
|---|---|---|
| 下まで読んだ深さ | 86% | 88% |
| 連絡先まで読んだ | 42% | 40% |
| 会社の情報まで読んだ | 33% | 41% |
読んだ時間も(真ん中の人で21秒と22秒)、深さも、連絡先まで読んだ割合も、ほぼ同じです。会社の情報まで読んだ割合は、検索から来た人のほうが高めでした。はっきり違ったのは端末で、AIから来た人は全員がスマホでした(検索から来た人は8割)。
少なくともこの会社では、入口がAIでも検索でも、サイトに着いてからの動きに大きな差は見られませんでした。入口ごとに分けて見るより、全体の流れを直すほうが、どちらの人にも効きます。
Googleも、AIによる概要が出た検索結果からのクリックについて、サイトに長くとどまりやすい質の高いクリックだと説明しています(出典:Google 検索セントラル)。AIを通って来た人を、検索から来た人より軽く見る理由はありません。
スマホで見られる前提も、入口を問いません。個人のスマートフォンの保有割合は78.9%です(2025年8月末時点。出典:総務省「令和7年通信利用動向調査」)。スマホで連絡先までたどり着けるかが、成果を左右します。
何を見れば、元が取れたと分かる?
費用対効果は、次の4段で確かめます。上から順に見ていくと、次に直す所が決まります。
- 成果の数を見る
問い合わせ、電話、LINE、SNSや予約サイトへ移った数です。例:AI検索対策を始める前の3か月と、始めた後の3か月で、全体の成果の数を比べます。AIから来た分だけを比べません。例:まずは月ごとの数を並べます。最初の月の数が、これから先のものさしになります。 - どこで離れたかを見る
最初の画面で帰った人、ページの半分まで読んだ人、連絡先まで読んだ人の割合です。離れる所が分かれば、直す所が決まります。 - 成果まで進んだ人の共通点を見る
どのページから入り、どこを読んで問い合わせたか。うまくいった人の通り道が分かれば、ほかの人もそこへ案内できます。 - 直して、同じ流れがまた起きるかを見る
同じ通り道から、次の問い合わせが来るかを確かめます。くり返し起きる成果の数と、かけた費用を比べれば、元が取れたかが分かります。業者に払っている月の費用を、くり返し起きる成果の数で割ると、成果1件あたりの費用になります。成果1件で得られる売上の目安と、月にかける費用を並べておくと、何件あれば元が取れるかが分かります。
人数が少ないうちは、どう判断する?
暖簾AIで見ている範囲では、AIから来る人はまだ多くありません。先の会社では、検索から来た人のうち連絡ボタンを押したのは4.5%でした。同じ割合なら、1件の見込みが立つのは約22人からです。それでも0件は珍しくなく、50人来て1件も押されない確率がまだ1割ほどあります。
実際の問い合わせは、連絡ボタンを押した数より少なくなります。問い合わせの数で判断するなら、さらに多くの人数が要ります。
「今月は何%だったか」より、「始めてから何人来て、何件の成果につながったか」の積み上げで見てください。割合で一喜一憂すると、効果が出る前にやめてしまうことになります。
業者のレポートは、どこを見ればいい?
AI検索対策のレポートには、いろいろな数字が並びます。どれも意味はありますが、費用対効果の判断の軸にする数字は限られます。
| レポートの数字 | 扱い | 見方 |
|---|---|---|
| 検索の順位 | 参考 | 上がっても問い合わせが増えなければ、入口だけの変化 |
| AIの答えでの引用・名前が出た回数 | 参考 | こちらから質問して調べた結果で、実際の来訪とは別 |
| 表示回数(生成AIの報告を含む) | 参考 | 見つけてもらえているかの目安 |
| AIから来た人の数 | 参考 | 偽物や社内の確認を外した数かを確かめる |
| 問い合わせ・電話・予約サイトへ移った数 | 軸にする | 全体の数を、始める前と比べる |
| 離れた所と、成果まで進んだ人の通り道 | 軸にする | 次に何を直すかが決まる |
次の報告のときに、この3つを聞いてみてください。
- AIを名乗るアクセスのうち、偽物は外していますか。
- 始める前の問い合わせの数と比べていますか。
- 問い合わせまで進んだ人は、どのページから入っていますか。
始める前に、何を用意する?
用意する物は3つです。先に数えられる状態にしておけば、後で「やってよかったか」を数で答えられます。
- 成果を数える仕組み
フォームの送信、電話番号を押した数、予約サイトへ移った数を数えられるようにします。 - 始める前の数の控え
少なくとも1か月分、成果の数を控えます。これが比べる元になります。 - スマホでの通り道の確認
自分のスマホでトップページを開き、問い合わせまで何回押せば着くかを確かめます。迷う所があれば、そこが最初に直す所です。
検索にもAIにも効く土台は同じです。SEOとAI検索対策を別々に始める必要はありません。
暖簾AIでは、どこまで見える?
暖簾AIの画面では、電話番号を押した数・LINE・フォームの送信の数と、予約サイトやSNSへ移った数を、問い合わせと一緒に見られます。ページごとに、最初の画面で離れた割合、半分まで読んだ割合、問い合わせにつながった割合も並びます。
AIからの流入数と、どのAIから来たかの内訳も見られます。AIが読みに来た記録は、本物と確かめた分と偽物を分けて示します。
よくある質問
- AI検索対策とSEOは別物ですか?
- やることの多くは重なります。GoogleはAIによる概要やAIモードに表示されるために、追加の要件や特別な最適化は必要ないとしています。違いが大きいのは効果の確かめ方で、AIから来た人だけを切り出すのが難しくなっています。
- AIの答えに名前が出たか(引用されたか)は、見なくていいですか?
- 見つけてもらえているかの手がかりとして参考にします。ただ、こちらから質問して調べた結果なので、実際に人が来たかとは別です。費用対効果は、問い合わせなどの成果と、そこまでの流れで判断します。
- AIから来た人の数は、どこで分かりますか?
- アクセス解析で、chatgpt.com などAIのサイトから移ってきた記録や、AIが付けるリンクの印で分かります。ただし、印の付いていないリンクでスマホのアプリから来た人や、GoogleのAIによる概要から来た人は、この方法では分けられません。
- Search Consoleの生成AIの報告で、費用対効果は分かりますか?
- AIの機能に表示された回数やページが分かるので、見つけてもらえているかの目安になります。Googleが挙げている項目に、来た人がサイトで何をしたかは入っていないため、費用対効果は問い合わせなどの成果と合わせて見ます。
- AIを名乗るアクセスの「偽物」とは何ですか?
- ChatGPTなどのAIの名前を名乗っていても、AIの会社が公表している送り元から来ていないアクセスです。名前は誰でも名乗れるため、名乗りだけで数えると、AIに読まれた回数が実際より多く見えることがあります。ある利用企業では、AIを名乗るアクセスの63%がこれに当たりました。
- どのくらいの期間で判断すればいいですか?
- 始める前と始めた後を、同じ長さで比べます。たとえば前の3か月と後の3か月です。人数が少ないうちは月ごとの割合で決めず、成果まで進んだ人の通り道が見えてくるまで積み上げで見ます。
- AIから来た人の問い合わせが0件なら、AI検索対策はやめるべきですか?
- 人数が少ないうちは、0件でも自然です。検索から来た人の4.5%が連絡ボタンを押す会社でも、50人来て1件も押されない確率は1割ほどあります。実際の問い合わせはボタンを押した数より少ないので、判断にはさらに多くの人数が要ります。月ごとの割合より、始めてからの積み上げで判断します。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
今のサイトを無料で診断する →ホームページを作りはじめる- 令和8年版 情報通信白書 第Ⅰ部第1章第1節 個人におけるAI利用の現状(総務省、2026年7月)
- 令和7年通信利用動向調査の結果(総務省、2026年5月29日公表・2025年8月末時点)
- AI 機能とウェブサイト(Google 検索セントラル、2025年12月更新)
- Introducing Search Generative AI performance reports in Search Console(Google 検索セントラル ブログ、2026年6月3日・8月31日に全サイトへ)
暖簾AIの数字は、ご利用中のある会社のサイトの記録(2026年9〜10月の34日間)と、暖簾AIの自社サイトの記録です。会社の名前・業種・件数は載せていません。AIから来た人は、AIのサイトからの移動の記録か、AIが付けるリンクの印で判定しています。AIを名乗るアクセスは、AIの会社が公表している送り元から来たものだけを本物としています。