結論:アクセスがあるのに問い合わせが来ないときは、集客を増やす前に「来た人が求めている情報」と「ページのどこまで進んだか」を分けて確認してください。 検索やSNSから来る人の目的がずれているのか、最初の説明で止まっているのか、料金・実績で迷っているのか、問い合わせボタンやフォームに問題があるのか。原因によって直すべき場所は違います。
この記事では、Google Search Console・GA4・スクロールヒートマップを使い、誰が来たか→どの区画まで進んだか→何を押したか→問い合わせが完了したかの順に調べます。暖簾AIが自社サイトの管理画面で確認した実際の数値と改善提案も、分かる範囲と分からない範囲を区別して紹介します。

最初の3分で診断|問い合わせが止まる原因は7つ
まず該当する症状を探してみてください。すべての原因を一度に疑うよりも、いま確認できる1つから始める方が効率的です。
| 症状 | 確認するもの | 最初の対応 |
|---|---|---|
| アクセス数はあるが、問い合わせが0件 | フォーム送信、電話・LINEの動作 | 実際にテスト送信する |
| 記事だけよく読まれる | 検索語・流入ページ・商談に近いページへの移動 | 検索意図と着地ページを見直す |
| SNSから来た人が冒頭で止まる | 投稿内容とファーストビューの一致 | 投稿の約束に冒頭で答える |
| 最初の画面から先へ進まれない | スクロール到達率・冒頭の見出し・表示速度 | 誰向けで何ができるかを明示する |
| 料金・サービスで読まれ方が落ちる | 該当セクション前後の到達状況 | 料金条件、対象、安心材料を点検する |
| ボタンが押されない | ボタンの表示位置・クリックイベント | ボタン名と位置をテストする |
| フォームを開いても送信されない | 開始・完了・入力エラー | フォームの負荷・不具合を確認する |
大切な前提:スクロール到達率が下がった地点を、そのまま「ページを閉じた地点」や「その文章が悪い証拠」とは呼べません。そこで十分な情報を得た人も、CTAを押した人もいるため、クリック・問い合わせまで併せて確認します。
ホームページにアクセスはあるのに問い合わせが来ない7つの原因
原因1|問い合わせ自体は届いているのに、通知が届かない
改善の前に、電話・LINE・フォームをスマホとPCで試しましょう。フォーム送信完了、管理画面の受信、通知メールの宛先、迷惑メール振り分けまで確認します。「問い合わせ0件」の原因が受信設定の不具合なら、デザインの修正は後回しです。電話ボタンのタップ数は通話成立数ではなく、LINEのボタンクリックも実際の相談開始数ではありません。
原因2|訪問者の目的と、ページの内容が合っていない
検索順位が上がってPVが増えても、訪問者が「用語の意味」を調べているだけなら、その場で問い合わせるとは限りません。反対に、サービスの料金や対応範囲を調べる人が料金ページに来ている場合は、判断材料の不足が問題かもしれません。まずSearch Consoleで、サービスに近い検索語と情報収集目的の検索語を分け、GA4でどの入口ページに来たかを確認します。
直し方:情報記事には詳しいサービスページへの自然なリンクを置く。サービスページには対象者・地域・料金条件・依頼の流れを示す。役に立つ記事を無理に全員向けの営業ページへ変えないことも重要です。
原因3|ファーストビューで「何をしてくれるか」が分からない
スマホで自分のトップページを開き、最初に見える範囲だけで「誰のためのサービスか」「何が解決するか」「どこを押せば次に進めるか」が伝わるでしょうか。抽象的なコピーや大きな写真だけでは、訪問者が自分向けか判断できないことがあります。
直し方:提供サービスと強みを見出し直下に具体的に置く。検索やSNSの投稿から来た人が期待している答えを先に示す。到達率が落ちていたとしても、表示速度や端末差も確認してから改善仮説を決めます。
原因4|料金・対応範囲・実績が足りず、検討が止まる
サービスの説明を読んだ人が連絡しない場合、料金が不明、どこまで頼めるか不明、実績が見えない、いつ返事が来るか分からない、といった不安が残っていることがあります。料金が一律でない業種でも「費用を決める要素」「見積もりの流れ」「対象エリア」は明記できます。
直し方:読まれ方が大きく変化した区画の前後を見て、そこに必要な情報が足りているか確認する。口コミや成果の数字は許諾・根拠のあるものだけを使います。
原因5|問い合わせボタンが見つからない・押す理由がない
「お問い合わせ」というボタンが1つあるだけでは、読む人にとって次の行動が明確とは限りません。無料相談なのか、見積もりなのか、予約なのか。押した後に何が起きるかを短い言葉で示す方が迷いを減らせます。
直し方:ボタンが表示される区画と、その区画を見た人の中で何人が押したかを分けて確認します。ボタン名、置く位置、近くの説明を1つずつ調整します。電話・フォーム・LINEの導線の設計は問い合わせを増やすための導線設計で詳しく紹介しています。
原因6|フォームが面倒・使いにくい・壊れている
フォームを開いた人数と送信完了人数は別です。必須項目が多い、スマホで入力しにくい、エラーメッセージが分からない、送信ボタンが反応しない、といった問題を実機で確認します。計測イベントが設定されていないフォームでは、途中で何人がやめたかを断定できません。
直し方:相談に不要な入力を減らし、送信エラーを分かりやすく表示。メール・受信箱まで試験送信を通します。
原因7|サイト全体の平均だけで判断し、直す対象が見つかっていない
サイト全体の「直帰率が高い」「CVRが低い」だけでは、どのページの何を直すべきか決まりません。入口ページ・端末・流入元によって、期待する内容も行動も違うからです。そこで、流入元で分けた閲覧状況と、ページ内のどのセクションまで進んだかを組み合わせます。次の章で実際の見方を紹介します。
Google検索・SNS・AI検索では、同じページでも改善すべき場所が違う
たとえば「料金を比較したい」と検索して訪れた人と、SNSで見かけた写真から訪れた人では、最初に期待する情報が違います。訪問数を合計してしまうと、その差が隠れます。流入元が分かる範囲で、ページへの入口・読まれた区画・CTAクリック・問い合わせ完了を分けて見ると、改善仮説を絞りやすくなります。
| 入口 | 最初の確認 | 仮説の例 | 検証する改善 |
|---|---|---|---|
| Google自然検索 | 検索語の傾向・着地ページ・最初の区画 | 知りたい答えと見出しがずれている | 冒頭で検索の問いに答える |
| X・FacebookなどSNS | 識別可能な参照元/UTM・投稿からの入口 | 投稿で期待した内容が先頭にない | 投稿とページ冒頭の説明を揃える |
| AI検索・AI回答からの訪問 | 識別可能な参照元・入口ページ | 回答で紹介された内容がページから探しにくい | 該当情報への導線を明確にする |
| 指名・直接流入 | 入口ページ・サービス案内・料金到達 | 比較に必要な情報が不足している | 料金条件・実績・相談の流れを整理 |
ここには重要な限界があります。Google自然検索で一人ひとりが使った検索語と、その人のスクロール位置を通常そのまま結び付けられるわけではありません。 Search Consoleの検索語は集計データです。検索語・着地ページの組み合わせから検索意図を推測し、GA4や計測ツール側のページ別・流入元別の動向と照らして仮説を立てます。検索データにはプライバシー上表示されないクエリもあります。
またSNSやAIからの訪問は、参照元・UTM等が識別できない場合、直接流入や不明な流入として扱われることがあります。「どのAIから何人来たか」や「どのSNS投稿が問い合わせにつながったか」は、取得条件・プラン・イベント設定がそろった範囲で判断します。Google公式のGA4トラフィック獲得レポートでも、参照元・メディアなどを確認できます。
改善のポイント:流入元Aでは冒頭の説明、流入元Bでは料金説明というように「観測された場所」と「修正する仮説」を変えることです。どの媒体が優れているかを、少ないデータで決めつける必要はありません。
【実画面】ヒートマップは「5%刻みで計測し、セクション単位で理解する」
暖簾AIでは、スクロール到達状況をページの高さに沿って細かく計測し、その結果を実際のページの見出しやセクションに重ねて確認できます。ページの高さの数字だけでは分かりにくい「どの説明の前後で読まれ方が変わるか」を、人が判断しやすい形にする考え方です。
暖簾AIの実際の表示では、「上から2番目の区画 29%」「前の区画から−66ポイント」、続く「ホームページの制作と、公開後の運用アプリ。」の区画は28%、さらに「カタログは、100種類以上」の区画は9%と表示されていました。最後の区画では「前の区画から−20ポイント」と表示されています。

たとえば29%から28%なら到達率の差は1ポイントですが、28%付近から9%へと進む区間では、読まれ方が大きく変わっています。ただし「9%の区画が悪い」という意味ではありません。 直前までに十分な情報を得て離れたのか、前の説明で興味を失ったのか、別のボタンを押したのか。境界の前後を見て、CTAや問い合わせデータと突き合わせます。
図の「−66pt」は到達率の差であり、「66%の人がそこでサイトから離脱した」と同義ではありません。また、到達率は「熟読した割合」でも、GA4の「直帰率」でもありません。ページ内の計測値とGoogle Analyticsの指標は、定義を確認してから比較しましょう。
Microsoft Clarityにも5%刻みのスクロールマップがあります。暖簾AIの特徴として紹介したいのは刻み幅自体よりも、区画・流入元・CTAを見ながら改善候補を作り、修正後に再計測する流れです。
自社サイトのどの区画まで読まれているか確認したい方は、無料で基本ヒートマップの計測を始められます。対応サイトの接続後、実際の訪問が蓄積されてからデータが表示されます。
【暖簾AIの自社事例】183人の閲覧があっても、問い合わせは計測上0件だった
暖簾AIの管理画面で2026年10月24日に取得した、トップページ(PC表示)の直近28日の画面には、「このページを見た人183人」「ファーストビューの離脱率58%」「問い合わせにつながった割合0.0%」と表示されていました。同画面では「無料で診断」ボタンは3クリック、表示クリック率1.7%でした。
この画面から言えるのは、ページへの閲覧が発生していても、計測された問い合わせ完了には結び付いていなかったということです。「58%の人が特定の一文を嫌った」「3クリックした人全員が登録した」「原因は1つだった」とは分かりません。また、画面に表示された数値は、指標ごとの分母や集計条件が違う可能性があるため、単純な一本道のファネルに組み替えません。
運営側では、ファーストビューでサービス内容と強みが伝わりにくいのではないかと仮説を立て、冒頭の説明を明確にする改稿を行いました。担当者には冒頭の「読まれにくさ」が緩和されたという認識がありますが、同じ条件で比較できる改善前後の数値は残っていません。 そのため、「離脱率が何ポイント改善した」「問い合わせ数が増えた」という成果はここでは主張しません。
数字だけで終わらない|「次にどこを直すか」が改善カードになる
自社で記録した改善提案には、サイト全体に対して2件の改善提案がありました。たとえば料金ページ(/pricing)には「開いてすぐ多くの人が読むのをやめています」と示し、スマホで料金ページを開き、最初の1画面で分からないことを1つ見つけるという具体的な点検が提案されています。ガイド一覧(/guide)についても、最初の画面で理解しにくいことを探す提案が表示されていました。
いずれも「確度:参考(データが少なめ)」と明記され、修正後28日を目安に「冒頭から先へ読み進む人の割合」を比較する検証方針も記されています。データが少ない段階で原因を断定せず、改善仮説を候補として提示していることが重要です。
つまり「ページが読まれない」では終わりません。①気になる区画を見つける → ②その区画の説明・端末・流入元を確認 → ③改善案を選ぶ → ④修正 → ⑤同じ指標で比べる。この手順で、小さくPDCAを回せます。
改善後は、スクロール到達率だけでなく4つの数字を比較する
ページの続きを読む人が増えても、問い合わせが増えたとは限りません。変更前後の比較では、次の指標を混同しないでください。
| 見る数字 | 何を確認するか | 記録欄 |
|---|---|---|
| ①対象ページの訪問 | ページ・期間・端末・流入元を固定 | 改善前___/後___ |
| ②区画への到達率 | 改善した境界の手前と後の到達状況 | 前___%/後___% |
| ③CTAクリック率 | CTAを見た人を分母にするか等の定義を統一 | 前___%/後___% |
| ④問い合わせ完了率 | 送信成功と電話タップ等を区別 | 前___%/後___% |
流入元別に比較できる場合は、Google・SNS・AIを混ぜずに同じ条件のグループ同士を比べます。訪問が少ない場合は過度な判断をせず、必要に応じて計測期間を伸ばしてください。前後比較は広告出稿・季節・検索順位の変化にも影響されるため、A/Bテストなしで特定の修正の因果効果を断定しません。
Google Analyticsの直帰率は、エンゲージメントのなかったセッションの割合です。5%刻みのスクロール到達率の低下とは別の数字です。より詳しいPV、問い合わせ率などの定義はホームページの成果を測る指標で確認できます。
自社サイトでも読まれ方を確認したい方へ|まず無料で始められます
「アクセスは見ている。でもどこを直すべきか分からない」。そんな方は、まずは自社サイトの閲覧データを集めてみてください。暖簾AIの無料プランには、基本的なヒートマップ、サイト診断、改善カード、自分でのサイト編集が含まれています。月額0円、期間制限なし、クレジットカードの登録も不要です。最初から有料プランを契約する必要はありません。
無料で始める4ステップ
- 無料アカウントを作る:暖簾AIの無料アカウントへ進む。
- 自社サイトを連携する:WordPressは専用プラグイン、対象のGitHubサイトはトークン接続。暖簾AI制作サイトは別途のリポジトリ接続が不要です。つなぎ方と対応条件を確認してください。
- 実際の閲覧データがたまるのを待つ:ヒートマップは訪問者の行動を計測して作ります。アカウントを作成した直後に過去の閲覧データが表示されるわけではありません。
- 到達状況と改善カードを見る:まず1か所、自分で直せる説明・見出し・導線を探し、修正後に結果を比較します。
無料プランで使えるのは基本的なヒートマップや改善候補の確認です。流入元別の詳細な切り分けやAI流入の詳しい数値等は、画面・連携条件・プランにより利用範囲が異なります。 プロに修正を頼みたい場合は、月額8,800円(税込)の全機能プランで月5件の修正依頼ができます。料金の詳細は公式料金ページをご確認ください。
WordPress・対象GitHub・暖簾AI制作サイトは対応する方法で直接編集できます。一方Wix・STUDIOなどは暖簾AIからの直接編集に対応していません。対象範囲はサイト連携ガイドを確認してください。
次に直す場所を、感覚ではなく閲覧データから探してみませんか。
基本ヒートマップと改善カードは無料プランから。クレジットカード不要、必要になった段階で有料の修正依頼を選べます。
※サイト連携と閲覧データの蓄積が必要です。登録しただけで問い合わせが増えることを保証するものではありません。
サイトを接続する前に技術的な健康状態だけを確認したい場合は、URLを入れる無料診断もあります。ただし、この診断で過去のスクロール行動や問い合わせの離脱箇所が即時に分かるわけではありません。
よくある質問
月何PVあれば問い合わせが来るのが普通ですか?
業種・検索意図・単価・検討期間・サイトの役割で変わるため、一律のPV基準はありません。まずサービスページの訪問数、CTAクリック、実際の問い合わせ完了を分けてください。
スクロール到達率が下がった場所が、ページを閉じた場所ですか?
必ずしもそうではありません。そこより先へスクロールしなかったことは分かっても、満足したのか、別ページへ移ったのか、問い合わせしたのか、興味を失ったのかは単独では分かりません。クリックや送信の行動と一緒に考えます。
Googleで入力された検索キーワードごとに、誰が問い合わせたか分かりますか?
Google自然検索の個々の検索語と訪問者の行動を、通常そのまま1対1で結び付けることはできません。Search Consoleの検索語の集計データ、着地ページ、識別可能な流入元、CTAなどを組み合わせ、傾向として分析します。
SNSやChatGPTなどから来た人の動きも分かりますか?
参照元やUTMなどで流入元を判別でき、計測が有効になっている場合は、その区分で集計・比較できることがあります。ただし参照元が受け渡されない訪問や、無料・有料プランによる機能差もあります。すべてのSNS投稿やAIサービスを漏れなく識別できるわけではありません。
GA4だけで十分ですか?
GA4では参照元や設定されたイベントを確認できます。ページのどの区画まで進んだかを視覚的に見たいときは、スクロールマップや追加の行動計測が役立ちます。既存のツールで足りるなら、むやみに増やす必要はありません。
無料プランだけで問い合わせ改善はできますか?
基本的なヒートマップと改善カードを見て、対応するサイトを自分で修正できます。計測にはサイト接続とデータの蓄積が必要です。詳細分析やプロへの修正依頼など、必要な機能のプラン範囲は公式料金ページで確認してください。