ホームページはスマホでどれくらい見られている?端末別のインターネット利用率
総務省の「通信利用動向調査」は、個人がどの機器でインターネットを使ったかを毎年調べています。令和7年調査(2025年8月末時点、6歳以上の個人42,214人)では、スマートフォンでインターネットを利用した人は74.3%、パソコンは45.6%でした(出典:総務省『令和7年通信利用動向調査の結果』(2026年))。スマートフォンは2021年(令和3年調査)の68.5%から増え、パソコンは48.1%から減っています。
| 2021年 | 68.5% |
|---|---|
| 2022年 | 71.2% |
| 2023年 | 72.9% |
| 2024年 | 74.4% |
| 2025年 | 74.3% |
年齢別に見ると、スマートフォンは20〜59歳の各年齢層で約9割、60〜69歳でも80.9%が利用しています。パソコンは最も高い30〜39歳でも59.1%で、すべての年齢層でスマートフォンを下回ります。
| 年齢 | スマートフォン | パソコン |
|---|---|---|
| 13〜19歳 | 87.8% | 42.7% |
| 20〜29歳 | 89.8% | 58.8% |
| 30〜39歳 | 91.3% | 59.1% |
| 40〜49歳 | 91.4% | 57.5% |
| 50〜59歳 | 89.2% | 56.8% |
| 60〜69歳 | 80.9% | 50.7% |
| 70〜79歳 | 55.1% | 31.5% |
| 80歳以上 | 21.7% | 12.7% |
出典:総務省『令和7年通信利用動向調査の結果』(2026年)「年齢階層別インターネット利用機器の状況」。各年齢層の人のうち、その機器でインターネットを利用した人の割合
お店や会社を探す世代の大半は、まずスマホで見ています。パソコンの画面でしか確かめていないホームページは、多くの人が実際に見ている姿と違っている可能性があります。
モバイルファーストインデックスとは?Googleはスマホ版のページで評価する
Google は「Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します。これをモバイルファースト インデックスと呼びます」と説明しています(出典:Google 検索セントラル『モバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法』、2026年2月更新)。検索で評価されるのは、スマホで見たときのページの中身です。
同じページで Google は、モバイル版のページを用意することは検索結果に表示させるための要件ではないものの「非常に強く推奨されています」としています。スマホ対応の作り方には3つの方法があり、その中で「実装と維持が最も簡単なデザイン パターンとしてレスポンシブ ウェブ デザインをおすすめしています」と書かれています。
| 作り方 | 仕組み | 向いている場合 |
|---|---|---|
| レスポンシブ デザイン | 同じURL・同じHTMLのまま、画面の幅に合わせて見せ方だけを変える | ほとんどの中小企業のサイト(Googleの推奨) |
| 動的な配信 | 同じURLで、端末に応じて別のHTMLを返す | 端末ごとに大きく違う画面が必要な場合 |
| 別個のURL | スマホ用に別のURL(m.〜など)を用意する | 以前の作りを残している場合 |
出典:Google 検索セントラル『モバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法』(2026年10月確認)
スマホ版で気をつけたいのは、中身を減らさないことです。Google は、モバイル版のコンテンツがパソコン版より少ないとトラフィックの減少が予想されるとし、文章を削るのではなくアコーディオンやタブに移すよう勧めています。ページの題(title)、説明文(meta description)、構造化データ、画像の代替テキストも、スマホ版とパソコン版で同じにします。
スマホ対応はどう確かめる?5分でできる5つの確認手順
次の5つを順に行うと、スマホで見たときの問題をひととおり見つけられます。確かめるページは、トップページ・料金のページ・問い合わせのページの3つから始めるのが効率的です。
- 自分のスマホで開く:拡大しなくても文字が読めるか、横にはみ出して左右にスクロールしないか、ボタンが指で押しやすい大きさかを見ます。iPhoneとAndroidの両方が手元にあれば両方で確かめます。
- パソコンのChromeでスマホの幅を再現する:Chrome でページを開き、デベロッパー ツールを開きます(Windowsは F12、Macは ⌘+option+I)。[デバイス ツールバーの切り替え]を押すと、スマホの幅で表示でき、幅のプリセットから「モバイル(S)」「モバイル(M)」「モバイル(L)」なども選べます。
- PageSpeed Insights で測る:https://pagespeed.web.dev/ にURLを入れ、[モバイル]の結果を見ます。実際の利用者のデータ(過去28日間)が出る場合は、下の表の基準で「良好」かどうかを確かめます。
- viewport の指定を探す:ページのソースを表示(Windowsは Ctrl+U、Macは ⌘+option+U)し、ページ内検索で「viewport」と入れて、
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1">のような1行があるかを確かめます。 - 電話とフォームを実際に使う:電話番号をタップして発信の画面が出るか、フォームが入力しやすく、送信まで進めるかを試します。
| 指標 | 何を測るか | 良好 | 改善が必要 | 不良 |
|---|---|---|---|---|
| LCP | いちばん大きな画像や文章が表示されるまでの時間 | 2.5秒以下 | 2.5秒超〜4秒未満 | 4秒以上 |
| INP | 押してから画面が反応するまでの時間 | 200ミリ秒以下 | 200ミリ秒超〜500ミリ秒未満 | 500ミリ秒以上 |
| CLS | 読み込み中に画面がずれる量 | 0.1以下 | 0.1超〜0.25以下 | 0.25超 |
出典:Google for Developers『PageSpeed Insights について』、Chrome for Developers『Device Mode でモバイル デバイスをシミュレートする』(2026年10月確認)
PageSpeed Insights は、指標ごとに75パーセンタイル(利用者の4人に3人がその値以内に収まる値)で判定します。アクセスが少ないページや公開したばかりのページでは、実際の利用者のデータが足りずに表示されないことがあり、その場合は同じ画面に出る診断(ラボデータ)の値を目安にします。
なお、以前の Search Console にあった「モバイル ユーザビリティ」レポートのヘルプページは、2026年10月時点で Lighthouse の案内ページに転送されます。スマホ対応は、上の手順のように実機と PageSpeed Insights(Lighthouse)で確かめるのが確実です。
1,061サイト調査で見えたスマホ対応の抜けは?
暖簾AIは2026年10月、ある事業者団体の公開名簿に載る遺品整理・片付けなどの事業者のサイト1,061件を調べ、トップページを取得できた863件を集計しました。スマホ表示の指定(viewport)があったのは763件(88.4%)で、100件(11.6%)にはありませんでした。viewport の指定が無いページは、スマホでもパソコン用の幅のまま縮小して表示されるため、文字が小さく、拡大しないと読めません。
| 項目 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| スマホ表示の指定(viewport)がある | 763件 | 88.4% |
| 電話番号をタップで発信できるリンク(tel:)がある | 547件 | 63.4% |
| 画像の半分以上で代替テキスト(alt)が空 | 342件 | 39.6% |
| https なのに http の画像・JS などを読む(混在コンテンツ) | 54件 | 6.3% |
| トップのHTMLの応答が3秒より遅い | 29件 | 3.4% |
出典:暖簾AI調べ(2026年10月、中小事業者のサイト863件)
目立つのは電話のリンクです。スマホで見る人にとって、電話番号を押してそのまま発信できるかどうかは、問い合わせのしやすさに直結します。tel: のリンクがあったのは63.4%で、残りのサイトでは番号を覚えて打ち直すか、コピーして貼り付ける手間がかかります。
| 0.5秒未満 | 435件 |
|---|---|
| 0.5〜1秒 | 213件 |
| 1〜2秒 | 141件 |
| 2〜3秒 | 45件 |
| 3秒以上 | 29件 |
トップページのHTMLが返ってくるまでの時間(中央値0.49秒)は、834件(96.6%)が3秒未満でした。ただしこれはHTMLの取得だけの時間で、画像や部品の読み込みを含む実際の表示時間はこれより長くなります。表示の速さは PageSpeed Insights で別に確かめてください。
※1つの業種の事業者団体の名簿から抽出したため、全業種の平均とは異なる可能性があります。判定はトップページのみ・機械的なもので、下層ページの設定は含みません。
スマホで見づらいページはどこから直す?症状別の直し方と順番
確認で見つかった問題は、次の表を目安に直します。
| 症状 | 主な原因 | 直し方 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 文字が小さく、拡大しないと読めない | viewport の指定が無い、幅を固定した作り | viewport を入れ、幅を固定しないレイアウトに直す | 高 |
| 横にはみ出し、左右にスクロールする | 画面より幅の広い画像や表 | 画像の幅を画面に合わせ、表は横にスクロールできる枠に入れる | 高 |
| 電話番号を押しても発信できない | tel: のリンクが無い、番号が画像 | 番号を文字にして tel: のリンクを付ける | 高 |
| ボタンやリンクを押し間違える | 押せる範囲が小さい、間隔が詰まっている | 押せる範囲を約48ピクセル四方にし、間を約8ピクセル空ける | 中 |
| 表示が遅い | 大きな画像、読み込む部品が多い | 画像を縮小・圧縮し、使っていない部品を外す | 中 |
| 読み込み中に画面がずれる | 画像の大きさが未指定、後から差し込まれるバナー | 画像に幅と高さを指定し、後から出る要素の場所を先に確保する | 中 |
出典:押せる範囲と間隔は web.dev『タップ ターゲットのユーザー補助機能』(Google、2026年10月確認)
web.dev は、押せる範囲(タップ ターゲット)の推奨の最小サイズを約48デバイス非依存ピクセルとし、「48×48 ピクセルは実寸で一辺 9 ミリ程度」と説明しています。間隔は縦横とも8ピクセル程度空け、隣のボタンを誤って押さないようにすることを勧めています。
直す順番は「読める、押せる、速い」です。まず viewport と横のはみ出しを直して読める状態にし、次に電話とボタン、最後に速さに取りかかります。速さの測り方はホームページの表示速度の目安は?スマホで遅い原因と改善の順番、電話リンクやフォームの置き方は問い合わせを増やす方法で詳しく扱っています。
古いサイトは作り直すべき?スマホ対応の直し方を選ぶ目安
viewport の無い古い作りのサイトは、1行を足すだけでは直らないことがあります。パソコンの幅に合わせて位置を固定したレイアウトだと、viewport を入れたとたんに表示が崩れるためです。作りに応じて、次のように選びます。
- WordPress などで作られていて、テーマを変えられる:スマホ対応のテーマに切り替えます。Google も、Wix や Blogger などのCMSを使っている場合は、モバイル フレンドリーなテーマを探すよう案内しています。
- 表や画像の位置を固定して組んである:ページ数が少なければ、レスポンシブで作り直したほうが早く済むことが多くなります。
- スマホ用に別のURL(m.〜)がある:中身・title・構造化データがパソコン版と同じか確かめ、可能ならレスポンシブに一本化します。
- 一部のページだけ崩れる:崩れているページの画像や表の幅を直すだけで済むことがあります。
作り直すかどうか迷う場合はリニューアル時期の目安も参考にしてください。今のサイトの状態をまとめて知りたい場合は、暖簾AIの無料診断にURLを入れると、検索とAI検索に関わる基本設定を確かめられます。
よくある質問
- スマホ対応していないと、検索結果に出なくなる?
- Googleは、モバイル版のページを用意することは検索結果に表示させるための要件ではないとしつつ、非常に強く推奨しています。表示されても、スマホで読みにくいページは内容を読まれにくくなります。
- タブレットでも確かめる必要はある?
- 総務省の令和7年通信利用動向調査(世帯編)では、インターネット利用者の29.2%がタブレット型端末を使っています。レスポンシブで作られたサイトなら、デベロッパー ツールの幅のプリセットで「タブレット」も確かめておくと安心です。
- スマホ専用のURL(m.〜)で作ったサイトは、今も使える?
- Googleは別個のURLもスマホ対応の方法の1つとして挙げています。ただし実装と維持が最も簡単なのはレスポンシブ ウェブ デザインだとしており、別URLのままにするなら中身・title・構造化データをパソコン版とそろえる必要があります。
- PageSpeed Insightsで実際の利用者のデータが出ないのはなぜ?
- 実際の利用者のデータはChromeの利用データ(CrUX)の過去28日間をもとにしており、公開したばかりのページやアクセスの少ないページでは十分なデータが無いことがあります。その場合は同じ画面に出る診断の値を目安にします。
あなたのサイトは、いま何点?
URLを入れるだけで、検索・AI検索・地図・表示の速さを同じ物差しで診断し、直すところを並べます。登録は不要です。ホームページをこれから作るなら、プロの制作陣が7日以内に公開します(全機能プラン月々8,800円・税込と同時申込で制作費0円)。
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